いいものには、ちゃんと物語がある。
贈ることも、受け取ることも、
その背景を知ればもっと面白い。
“Thoughtful Giving”。
それは、物語ごと贈るという新しい選び方。
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コンテンポラリーアートの分野で、さまざまな展覧会を手がけるアートディレクターであり、近年は茶香人としてアートとお茶の融合を目指す緑川雄太郎さん。「ギフトは時として、ネクストレベルに引き上げるためのインスピレーションをくれる」と語ります。自身の活動の軌跡を紐解きながら、折々でもらったギフトとそれにより芽生えたインスピレーションについて語ってもらいました。 虚無から救い出してくれたアートとお茶 現在、福島県双葉郡にあるミュージアム「MOCAF(MUSEUM OF CONTEMPORARY ART FUKUSHIMA)」のディレクターを務めている緑川さん。原発から10km圏内という特殊な立地から、「ART AFTER HUMAN(人類以降の芸術)」をテーマに探求を続ける傍ら、近年は中国茶と香りを融合させた新しいアートディレクションにも取り組んでいる。 そんな緑川さんがお茶の世界に足を踏み入れたきっかけは、意外にも「虚無感」だった。 緑川さん特製のお茶セット。茶の湯の代名詞である「侘び寂び」。しかし、ガラスの茶器を手にした緑川さんは、「これは『冷え枯れる』と称される侘びではないな」と直感したという。千利休以降の「侘茶」という大きな潮流とは異なる、台湾茶や中国茶に感じる瑞々しさ。「これは浮茶だ、と。これこそが自分が求めていたものだと、すとんと腑に落ちたんです」と緑川さんは浮茶が生まれた瞬間を振り返る。 社会が変わっていく中で、コンテンポラリーアートの意義も変化し、『自分に何ができるんだろう』と絶望とは違う虚無を感じていた時期がありました。その最中、なぜかチャーハンばかりを食べていて(笑)。そんな私を見かねた友人が、『体に悪いから烏龍茶でも飲みなよ』と勧めてくれたんです。言われるがままに飲んでみると、体が温まり、心が解けていくような楽しさを感じました。そのとき「香りを聞く」ための器、聞香杯(もんこうはい)の存在を知り、かつて展覧会で触れた「香りの面白さ」と結びついたことで、一気にその世界へ引き込まれていったのだそう。 「アートパフューマリー」をテーマに緑川氏がキュレーションした展覧会『AP』の会場風景(2023年) お茶の歴史や思想を紐解くと、英語圏をベースにしたアートの世界とは全く異なる景色が見えてきたと語る緑川さん。振り返ると、かつてニューヨークでコンテンポラリーアートに出会った際も、同じような虚無の中にいたのだ、と。 「何かを変えたいという強い欲望が虚無を呼ぶのかもしれません。以前、ChatGPTを使っていた時、虚無を「creative exhaustion(創造的疲労)」と翻訳してくれたのですが、非常に納得がいきました。そういう時を経てこそ、ネクストレベルに行ける。アートやお茶は、虚無を別の方向に変えるきっかけになるのだと感じています」 この日の取材はニッチフレグランスの専門店「NOSE SHOP」がプロデュースする、嗅覚と味覚が織りなす新しい体験のバー「はな( @hana_noseshop )」で行った。香水とドリンクのペアリングは、ローゼルやハイビスカスティーが香る「りんごのハイボール」と香水「1986 エクレティック/Les Bains Guerbois」。 ...
レコードを掘るように、器を掘る。ストリート育ちのカルチャー・ディガー 坂野高広さんと、ディープアジアの話
ストリート、音楽、デザイン。 ずっと西洋カルチャーのど真ん中で生きてきた人が、40代で突然アジアにハマる。しかも、山岳民族の刺繍とか、70年代のベトナムの庶民のお皿とか。「自分でも、びっくりです」そう笑いながら話すのは、アジアンヴィンテージストア〈tay〉と〈333〉を手がける坂野高広さん。 音楽とデザインの最前線を走ってきた彼が、なぜいま、アジアの手仕事を掘り続けているのか。その理由を辿っていくと、意外なほど一本の線で、すべてがつながっていた。 ニューヨーク、レコード会社、そして中目黒 坂野さんは、ニューヨークのスクール・オブ・ヴィジュアル・アーツ(SVA)出身。キース・ヘリングやKAWSも在籍していた、あのSVAだ。 卒業後は、イタリアのレコード会社IRMA RECORDSのNY支社で働く。DJ系とか、ジャズラウンジを作っているレーベル。 28歳頃に帰国後、日本にIRMA RECORDSの拠点を立ち上げ、音楽レーベルとして活動を継続。 音楽制作だけでなく、Tシャツ制作、ライブの演出、ヴィンテージポスターの販売など、音楽を起点にしたカルチャー全体の編集へと表現は拡張。中目黒に拠点を移した頃には、仕事の8割がデザインに。 現在は音楽部門を分社化し、初台のオフィスがデザインとリテールの基地になっている。 アジアとの出会い|40代、価値観の転換 転機は40歳前後。デザイナー仲間と初めて訪れたベトナムだった。 リゾートや観光とは異なる、街中で息づく手仕事。器、刺繍、銀細工。それらは「工藝品」ではなく、人々の生活の中から必然的に生まれたものだった。 とりわけ心を掴まれたのが、1970年代まで使われていた庶民の器「ソンベ焼」。 ちょっとフレンチコロニアルの感じがあったり、中国の影響とか、ちょっと雑多で。 戦争と近代化によって姿を消し、アンティークとしても評価されていなかったその存在は、レコードカルチャーでいう「Rare Groove」そのものだった。 当時はあまり評価されてなかったけど、今の視点で見ると、すごく美しい。しかも、もう窯元もなくなってて、どんどん消えていく。 「これ、掘らなきゃいけないやつだ、って」 この“掘る感覚”が、坂野さんを一気にアジアへと引き込んでいく。 1970年代まで、ベトナムの庶民が日常使いしていたソンベ焼。当時は評価されなかったが、いま見ると、驚くほどモダンだ。 ベトナム北部の人々の生活を彩ってきた、40年ほど前のオールドバッチャン焼。 333|モダンアジアのエントリーポイント 「男の自分がここまでハマるなら、これは伝えられるんじゃないかって思った。かわいいだけじゃない何かがあるな、って」 「当時(2017年頃)のアジア雑貨店って、カラフルでチープで安い、みたいなのが多かったじゃないですか。そうじゃない見せ方、絶対できると思ったんですよ」 そうして生まれたのが、学芸大学の〈333(バーバーバー)〉。 現在のベトナムやタイの若いクリエイターたちは、驚くほど自由で、感覚がとにかく尖っている。混沌と洗練が同時に存在するエネルギーは、ストリートカルチャーそのもの。 「心がヒリヒリするようなやつをやりたいなと思って」 〈333〉は、その熱量を、日本で伝える場所でもある。 ベトナム語やタイ語デザインのオリジナルTシャツもあれば、若手クリエイターの雑貨もある。混沌と洗練が同時に存在する、〈333〉の空気感。 Tay|ルーツを掘る場所...
香りを飲む。フレグランス思考で構築されたバー「はな」とは?
横丁に潜む、1.5坪の隠れ家 再開発の足音が止まらない街、渋谷。その喧騒からほんの数歩奥へ入ると、細い路地と赤提灯の時間がいまも息づく場所がある。渋谷のんべい横丁。その一角に、カルチャー好きほど反応してしまう一軒がある。名前は「はな」。 手がけたのは、ニッチフレグランスの世界を日本に紹介してきたNOSE SHOP。ここは、“あなたの鼻が主役”のバーだ。 グラフィックデザインを手がけたのは、長嶋りかこ氏。目に見えない香りを、視覚へと美しく翻訳している。 香水的思考で構築された一杯 この店の面白さは、香水の世界で用いられる「ノート(香調)」の概念を、そのままグラスの中に落とし込んでいるところにある。 トップノートの軽やかな立ち上がり。ボディノートの丸み。ラストノートの静かな余韻。 香りと味わいが時間差でほどけていく。花や柑橘、ハーブ、スパイス──素材のニュアンスが繊細に重なり、ひと口ごとに表情を変えていく。 メニュー監修は、mitosaya薬草園蒸留所代表の江口宏志氏。南ドイツで蒸留を学び、千葉県大多喜町で果樹や薬草を原料に蒸留酒やリキュールを手がけてきた彼の哲学が、グラスの中に息づく。自然の個性を尊重した味わいは、どこか詩的で、身体の奥へとゆっくり広がっていく。 『マッチャ・トロピカル』バナナやマンゴー、ドラゴンフルーツを使ったトロピカルな味わいが特徴のオリジナルのリキュール「TROPICAL NOTE」に抹茶を合わせた深みある一杯。 ワインのセレクトは、The Liquid代表取締役の阿部 祥大氏。たとえば《Rose 2017 / BETWEEN FIVE BELLS 2015(オーストラリア)》のように、香りと余韻にフォーカスした一本が並ぶ。※画像はイメージです。 ネパールの伝統的な家庭菓子『マサララドゥ』などをベースにした、ペアリングのお菓子も魅力的。「ツルミ製菓」主宰の 鶴見 昂氏(@hepopec)がコーディネートするペアリング菓子が、香りのレイヤーをさらに立体的にする。※画像はイメージです。 小さな空間、広がる感覚 世界のオルファクティブ・カルチャーを背景に持ちながら、舞台は渋谷の横丁。わずか1.5坪。それでも不思議と圧迫感はない。 店舗デザインを手がけたのは、元木大輔氏(DDAA / DDAA LABO代表)。横丁の歴史に最大限の敬意を払いながら、かつてこの場所にあった名店の素材を活かし、新旧の記憶が混ざり合う空間へと再構築。香りと会話に自然と集中できる、研ぎ澄まされた設計だ。 ...
香りの伝道師・中森友喜さんに聞く、ギフトの思い出
日本初のニッチフレグランス専門店「NOSE SHOP」代表の中森友喜さん。「香りは過去の思い出を呼び起こすタイムマシンになりうる」と語ります。その言葉を手がかりに、香りとギフトにまつわる思い出をたどりました。ニッチフレグランスの魅力と香りをギフトで贈る時のヒントについても教えてもらいました。 気遣いが伝わるギフトが、記憶に残る ニッチフレグランスを専門に扱うセレクトショップ「NOSE SHOP」。1月9日にオープンした「NOSE SHOP SALON」を訪ねると、そこにはアートの展覧会のように美しいボトルがずらりと並んでいた。ニッチフレグランスとは、大手ブランドが展開するマス向け香水とは異なり、調香師の芸術性や強い世界観を重視し、少量生産でつくられる個性的な香水のことだという。 「ニッチフレグランスの根底には、大手ブランドに対するカウンターカルチャー的な発想があります。多くの作り手は、“フレグランス”というキャンバスの中で“空き地”を探すような感覚でクリエイションを行っています。『300本しか作りません』ということを平気でやる世界なので、どうしても希少で高価になりがちです。ただ、あえて手に取りやすい価格帯で展開するブランドもあります。それもまた、キャンバスの中の空き地を狙うための一つの戦略です。 それぞれの作り手が『誰もやっていないことをやろう』という気持ちで生み出している。それが、ニッチフレグランスです。」 一時は“香水砂漠”と呼ばれるほどだった日本だが、最近は20代のZ世代、α世代を中心に、自分のアイデンティティの一つとして、香水が注目されているのだそう。 「20代のお客様に聞くと、メイクや服は誰かとかぶってもいいけど、フレグランスだけはかぶりたくないという方が多い印象です。『いい香りだね』と友達に聞かれても、ブランド名だけ答えて、細かい名前までは教えないほど。そんなふうに若い方にとって、香水はアイデンティティの一部となってきているようです。 ニッチフレグランスは、香り、コンセプト、ビジュアルが一体化したアート活動とも捉えられるので、それが自分の個性を大切にしたいと思う方々に受け入れられているのかもしれない。強い個性のあるニッチフレグランスだからこそ、香りがお守りになり、自分を表現する一つのツールになっているのだと思います」 ローマ教皇の祭服を手がけることでも名高いキリスト教の祭服専門のアトリエ·LAVSでオーナー兼デザイナーを務める奇才フィリッポ·ソルチネッリのフレグランス。もともと教会に祭服を納品するときに香りでラッピングする習慣から生まれたブランド。表面の布が全部つながっており、同梱されたハサミで開封する「ネ イル ジョルノ ネ ローラ」(写真左下から2番目)など。香りだけでなくビジュアルも含めた全体感でコンセプトを一貫させるのがニッチフレグランスの特徴の一つ。 コンセプトがはっきりしているニッチフレグランスゆえにとっつきにくい香りをイメージされがちだが、意外にもそんなことはないのだそう。日本の茶道をモチーフにした「ザタイム/Thoo」(写真左)、シルクロードを通ってトルコに献上された中国産の烏龍茶をイメージした「ウーロンチャ/Nishane」(写真右)など、お茶系の香りは、香水に馴染みがない人でもつけやすい。 記憶に残る3つのギフト これまでにもらったギフトの中で、特に印象に残っているものが3つあるという。 ひとつ目は、香水業界の知人から贈られたクラフトジンだ。 ギフトでいただき、気に入って同じジンを再度購入したもの。 「スペインに住んでいる香水業界の方で、カンヌで会ったときに『これ絶対好きだと思うから』って、ジンをくれたんです。以前、僕が『ジンが好き』と話したことを覚えていてくれて。何気ない会話だったのに、それを覚えてくれていたこと自体がすごくうれしかったですね。こんな人になれたらいいなと思いました。 それは2019年にエストニアで初めてつくられたクラフトジンだったのですが、最近ジンをいろいろ飲んでいる中でもかなり好みでした。普段はトニックで飲むことが多いんですが、これは『ソーダで飲むとおいしい』と言われていて。実際にソーダで割ると、ジュニパーベリー特有のソーピーさが抑えられて、すごく華やか。ハーブの香りはすっきりしているのに、飲んでいくと複雑に変わっていく感じが心良いジンでした」...
“今の自分”と向き合う香りの時間。完全予約制「NOSE SHOP SALON」が表参道に誕生
ニッチフレグランス専門店として、日本の香水シーンを切り拓いてきたNOSE SHOP(ノーズショップ) が、2026年1月9日(金)、東京・表参道に完全予約制のカウンセリングサロン「NOSE SHOP SALON(ノーズショップ サロン)」をオープンする。 日本に“ニッチフレグランス”という選択肢を根づかせてきた彼らが、新たに提案するのは、香水を「選ぶ」ための場所ではなく、香りと出会うための時間そのものだ。 1組限定、香りのためのプライベートサロン NOSE SHOP SALONは、1回1組限定の完全予約制。扉の向こうに広がるのは、表参道の喧騒から切り離された静かな空間。ゆったりとしたソファに身を預け、専門スタッフと1対1で行うパーソナルカウンセリングが始まる。 独自のヒアリングシートをもとに、ライフスタイルや価値観、香りをまといたいシーンまでを丁寧に紐解きながら、“今のあなた”に響く一本を探していく。 ムエット(試香紙)で、肌で、時間をかけて試す。そのプロセスすべてが、このサロン体験を形づくっていく。 香りに向き合う「時間」をデザインする 「NOSE SHOPはこれまで、誰もが香りに出会える“入口”をつくってきました」 そう語るのは、NOSE SHOP代表の中森友喜氏。“香水砂漠”とも言われてきた日本において、ニッチフレグランスの文化を切り拓いてきた人物だ。 「選択肢が増えたいま、『落ち着いて比べて、納得して決めたい』という声は確実に増えています」 完全予約制・1回1組限定という形式は、効率よりも、香りと人がまっすぐ対話する時間を優先するための選択。 「ぜひ、ご自身の鼻を信じて、いまのあなたに似合う一本を見つけに来てください」 香水を選ぶという行為が、いつしか自分自身を知る行為へと変わっていく。このサロンが単なる新拠点ではなく、感性のための場であることを物語っている。 感性と言葉を磨いた、香りのプロフェッショナルとともに カウンセリングを担当するのは、パリ発のフレグランススクール「サンキエムソンス ジャポン(Cinquième Sens Japon)」と連携した研修を受けた、選抜スタッフ。 香りを感じるだけでなく、それを言葉にし、相手の感性に翻訳する力まで磨かれたプロフェッショナルが、ひとりひとりに寄り添う。 店頭で試して、香水は後日自宅へ...
【イタリアでグッと来た、暮らしをハッピーに彩るコトやモノ】 Vol.2 ホリデーシーズンは、彩り豊かなターボロで
今年も師走を迎えました。先月から始まった連載では、イタリアに息づく、日常の何気ない瞬間を楽しむというライフスタイルから、特別なことではないけれど日々を少しハッピーに彩るコトやモノをご紹介しています。
Vol.2では、イタリア人にとって家族と過ごす最大のイベント「Natale=ナターレ(クリスマス)」をテーマに、食卓=ターヴォロを囲むストーリーと、この季節ならではのアイテムをご紹介させてください。
ナターレでは、マンマやノンナ(祖母)が受け継いできたナターレ料理をファミッリアで囲むのが定番です。12月23日の夕方から26日頃まではスーパーやレストランも閉まり、数日前からメルカートやスーパーは料理の準備をする人々で賑わいます。その光景はまるで日本のお正月前のようです。
料理はもちろんですが、私が毎年楽しみにしているのはターボロのセッティングです。イタリアの暮らしには自然にカラーコーディネートが息づいていて、その日に纏うスカーフとネイル、ベルトと靴の組み合わせなどファッションはもちろんのこと、インテリアやギフトのラッピングまで、日常が彩られています。
そのひとつがターボロのクロス=Tovaglia(トヴァリア)。どの家庭にも何種類ものトヴァリアがあり、季節や料理に合わせて選ばれます。家族で囲むターヴォロは、トヴァリアによってさらに華やぎ、日々の食事の時間をより豊かにしてくれるのです。
トヴァリアは色の美しさだけでなく、家族の歴史を紡ぎながら受け継がれていく存在です。レースや刺繍が施されたヴィンテージ感ある一枚を前にすれば、どのファミリアも「ノンナの時代からずっと」と微笑みます。イタリアの暮らしにおいて、トヴァリアはなくてはならない宝物なのです。
ノンナから受け継がれているとトヴァリアとトヴァリオーロ
イタリア・モデナでの暮らしの中で、私もマンマに倣い、季節やオケージョンごとにトヴァリアを楽しんでいました。
その日の気分や料理に寄り添う一枚が、ターボロで食事を囲む時間をさらに特別なひとときへと導いてくれるのです。そして今回は、モデナで通い続けたキッチングッズのお店で出会った、この季節ならではのトヴァリアをご紹介します。
昔ながらの専門店。その名も「POPOLI(ポポリ)」――響きもどこかカリーナ(可愛い)で心惹かれていました。 そんな大好きなお店で見つけたのが、イタリアらしい色彩にあふれるトヴァリア。今回はその2タイプをご紹介します。
ホリデーシーズンに相応しい、赤色を基調に花を描いた一枚。繊細に描かれた花模様は、ナターレのお料理にも、お正月料理の数々にもベストマッチ。華やかなターボロを演出する一枚に。
『TOGNANA』/ Red Ornament
果物をモチーフとしながらも、イタリアならではのグラフィックの一枚。ファミリアや友人と、カジュアルなディナーに会話に華を添えてくれます。
『TOGNANA 』/Florence
集いのひとときが増えるこれからの季節。色鮮やかなターボロで、心温まる時間を過ごしてみませんか。
Columns
「そのままでいいと思えた時」
これまでのコラムで、 植物のことや、整えるという感覚について書いてきました。 急がせないこと。 足しすぎないこと。 無理をさせないこと。 そんな考え方は、 日々のサロンワークの中で 少しずつ形になってきたものです。 今も毎日、 たくさんのお客様と向き合っています。 以前よりも、 むしろ働いている時間は長いかもしれません。 ただ、 仕事の密度は変わりました。 日々たくさんの方と向き合いながらも、 一人ひとりの髪との関係は、 以前よりも深くなっているように感じます。 その違いは、 自分の中ではとても大きなものです。 バッキンガム宮殿の近くの公園 美容師になると決めたとき、 私は日本のサロンには就職せず、 ロンドンに渡りました。 ヴィダルサスーンで学びながら、...
「人生に凛として息づく“経験”というレガーロ」
2月も気づけばもう中旬。 そして今年は、ミラノとコルティナという2つの都市が舞台となる、特別なオリンピックの2月でもあります。 イタリアでの開催というだけで、競技そのものはもちろん、街並みや観客席に映るイタリアの人々の姿に、どこか懐かしさが重なり、いつもより心の距離が近く感じられるのは不思議です。 そんな中で迎えた開会式。 あまりの美しさに息をのむほどで、胸の奥がじんわりと熱くなるような時間でした。今日は、そのエモーショナルな余韻を少し綴らせてください。 歴史、芸術、モード、そしてイタリアのパッション。 イタリアという国が持つ独自の魅力――いわゆる Italianity(イタリアニティ)――が、細部にまで散りばめられた開会式。どの瞬間を切り取っても絵画のように美しく、これほどまでに心を奪われた開会式は、私にとって初めての体験でした。 テーマは「Armonia(ハーモニー)―調和」。 今の世界情勢にそっと問いかけるような言葉であり、演出そのものがそのテーマを静かに、しかし力強く語っているように感じられました。 イタリアでのオリンピックだからこそ、心に響くものがあったのかもしれません。 美しさと情熱が溶け合うあの光景は、きっと長く記憶に残り続ける気がします。 via: Armani "Omaggio al Sig. Armani alla Cerimonia di Apertura dei Giochi Olimpici Invernali Milano Cortina 2026" 開会式の中でも、ひときわ心を奪われたシーンがありました。 イタリア国旗の“緑・白・赤”を基調にした「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」のパンツスーツを纏った60人のモデルたちが、色ごとに整然と並び、国旗を届けるモデルのヴィットリア・チェレッティを先導して歩く姿。...
『お久しぶりです』
こんにちは。 前回の投稿から1年以上、長いことご無沙汰してしまいました。 そして、あっという間に2月も中旬。大変遅ればせながら、 「2026年が皆様にとって健康で充実した1年になりますように。」 もうかなり前のような… クリスマスから年末年始、いつもの散歩道の様子を。 まずはクリスマス時期から。 サクレ•クール寺院界隈、メトロ アベス駅の広場には毎年小さいクリスマスマーケットが。 午前中に通ったのでまだ人もまばら。 クリスマス期間中、パリのあちこちに(多分)市が設置しているシンプルすぎるクリスマス ツリー。左奥には現在建物の外壁工事中"ジュテームの壁"。暫く金網越しでの写真撮影しかできず。 この界隈にある布屋街もクリスマスデコレーションされ 広場に面して建っている(パリで初めての鉄筋コンクリート建築の)サン•ジャン•ドゥ•モンマルトル教会。レンガとモザイクアートの外観が目を引きます。中を見てまわるのにサイズ感がちょうど良く、また天井から下がる照明が素敵で。 この教会は娘と散歩中によく立ち寄り、2人で椅子に腰かけてしばしぼーっと過ごしたり。 静寂が気持ちを落ち着かせてくれます。 ちなみに普段の広場まわりからサクレ•クール寺院前にかけてはこちら。 最近は雨も多くどんよりした天気が続いていて、空が暗すぎる。 写真も暗い。これがパリの色って感じもしますが…お日様が恋しい。 続いて1月の風物詩。各家庭で飾られていた"もみの木"が無惨な形で道端に捨てられます。 もみの木廃棄用ごみ袋にいれてあるのはまだましな方。 2007年から始まったもみの木回収、だんだん回収場所が増えて、ここ数年近所の公園にも。道端に捨てられることは減ってきてはいるものの、まだまだ目にします。 公園内にできた回収場所。 ...
My Pleasure’s
New & Notable
Zahara - Extra Virgin Olive Oil - 2025 Novello - 250ml
The Connoisseurs
Contributors

LIfT オーナーヘアスタイリスト
BAMBI.
日本で美容師免許を取得後、ピーターグレイ氏に師事し、アシスタントとしてロンドンで経験を積んだ後、帰国。都内の某有名大型サロンで11年間働いた後、表参道に2席のみの美容室をオープンする。
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イラストレーター / テキスタイルデザイナー
AOKI CHIE
(aotché design)
95年に渡仏。パリ服飾学校スタジオベルソー卒業後、マルティーヌ・シットボン、ランバン等のメゾンでレザーグッズデザイナーとして勤務。
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JAZZY DOG / JAZZY DOG LIFE 代表
tomoki kobayashi
猟犬の保護犬リンリンを家族に迎えたことをきっかけに犬について学び始め、「スタディ・ドッグ・スクール認定ドッグトレーナー」、「米国CCPDT認定ドッグトレーナー(CPDT-KA)」を取得。2018年から放棄された犬たちの保護・譲渡活動をスタート。
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TRUNK by KITAZAWA レイティエ(トランク職人)
Yu Kitazawa
物作りの一家に生まれ、欲しいものは自分で作っちゃえ、という環境で幼少期を過ごす。10代の頃より革製品を作りはじめ、学生時代よりイタリア、フィレンツェの工房で革の技術を磨く。
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modus vivendi 代表
橋口 麻紀
イタリアのアイウエアカンパニーのラグジュアリーブランドのコミュニケーション、マーケティングを経て、ブランディングを主としたmodus vivendi(モードゥス ヴィベンディ)株式会社を2006年に設立。
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ブランドビジネスコンサルタント / 株式会社モアサマー 代表取締役
稲田 元彦
1966年生まれ東京都出身ファッションビジネスを営む家に生まれ、美術を学び、ブランドを産んで育てる仕事をしてきました。音楽や映画、サブカルチャー好きの自称オタクです。
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