日本橋兜町で、漢方の知恵薫る一杯を。クラフトハーブティー&チャイ専門店「TYNK Kabutocho」
金融街として知られる日本橋兜町・茅場町エリア。近年は、歴史ある建築物や街並みのあいだに、新しい店やカルチャーが少しずつ増えている。 そんな街で見つけたのが、「TYNK Kabutocho(ティンク カブトチョウ)」だ。 カフェインレスのクラフトハーブティーとチャイをつくってきた「TYNK」の、初めての実店舗が、この夏、兜町にオープンした。 「TYNK」は、日本古来の漢方文化を受け継ぐ漢方薬剤師・吉田重子氏が監修する、カフェインレスのクラフトハーブティーブランド。 2022年のブランド誕生以来、TRUNK(HOTEL)やおちあいろう、Soil Nihonbashiといった宿泊施設で提供されてきたほか、Barneys New Yorkでの取り扱いや、豊島美術館、The Kahala Hotel & Resort Yokohamaとのオリジナルブレンド開発など、さまざまなパートナーシップを通じて着実にファンを広げてきた。 宮崎県延岡市には自社農園を構え、無農薬でハーブを栽培するなど、原料づくりの段階から丁寧にものづくりに向き合っているのもTYNKの魅力のひとつ。 「ノンカフェインは味気ない」「漢方は飲みにくい」。そんな先入観を覆すような、おいしさを追求している。 厳選された植物由来の素材を用い、漢方の知見と自然の恵みを一杯に凝縮している ロゴやパッケージには、世界的デザイン集団Tomatoの創業者サイモン・テイラー氏が携わっており、視覚的な美しさもTYNKらしさを形づくっている 日本の作家ものや海外から買い付けてきたヴィンテージなど趣味のよい器が並ぶ 創業者の辻田泰典氏は、長くファッション業界でブランド開発に携わった人物。自身がカフェインに敏感な体質だった経験から「TYNK」を立ち上げた。 店内のメニューには、ハーブティーやチャイに加えて、グルテンフリーのオリジナルスイーツやクラフトアイスクリームも並ぶ。ハーブやスパイスの香りを、飲みものだけでなく、甘いものでも楽しめるのがうれしい。 左:1113 リラックスティー 700円、右:ヒュウガトウキ香る米粉のレモンケーキ 780円 左:いちじくとチャイのオーツキャロットケーキ 830円、クラフトハーブティー 700円中:和漢チャイオーツミルクラテ 800円右:和漢チャイトニック 800円 TYNKが掲げるのは「Pause(余白)」という考え方。茶葉を蒸らす数分間や、一杯のお茶をゆっくり味わう時間を、日常のなかにつくるというものだ。 金融街としての歴史を残しながら、新しい文化や店が少しずつ根づきはじめている日本橋兜町。その街に、漢方の知恵をベースにしたハーブティーとチャイという、新しい時間の過ごし方が加わった。 兜町で、漢方とチャイ。歴史ある建築や景観を継承しながら進化するこの街を訪れる理由が、またひとつ増えた。...