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季節のよろこびを知らせてくれる街角の花屋のように、新しい出会いと少し遠くの世界への想像力をもたらしてくれる。
そんな物語をお届けします。

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犬の避難所

犬の避難所

現在一緒に暮らす5頭のうち3頭は、1月1日に起きた能登半島地震で被災された方々の大切な愛犬たちです。 この大きな地震で、多くの方が不安な日々を過ごされている中、飼い主さんたちが愛犬を手放さず、また一緒に暮らせることを希望にこの困難を乗り越えてほしいという願いから、「犬の避難所」を開設しました。 同行避難や避難所生活が難しいケースも多いため、こうした取り組みを災害時の支援策として当たり前のものにしていきたいと思っています。 また、生体販売をする業者は本来、その命が全うするまでのアフターケアを行うべき。しかし、現状は売ったら売りっぱなしがほとんどです。この活動が、そうした生体販売の在り方を見直すきっかけにもなればと願っています。     「犬の避難所」お預かり中の3頭。 毎日たっぷりお散歩や運動をして過ごしています。元気な姿を発信することは支援してくださる方々へのお礼だと思っています。 ”ブラック”と松本城   ”リーオ” ハイシニアですが暑い夏を乗り越えました。元気な姿でお家に帰って欲しい。毎日それだけを願ってお世話をしています。   ”セン吉” 田舎風景がよく似合う   東屋で涼む”ブラック”   ”リーオ” 名前を呼ぶと良いお顔   ”ブラック” 持病があり毎月受診しています。病院近くの空が近くて気持ちいい公園。 ”セン吉” 人に触られる事が苦手ですが、甘えてくるように。 ”セン吉” 秋は山散歩 ”セン吉” いつも笑顔♪ 犬達はいつだって前を向いて生きてます。かっこいい生き方。  
山買っちゃいました。

山買っちゃいました。

保護犬を迎え、犬について勉強を始め、保護犬レスキュー・譲渡活動から3年後の2021年12月30日、長野県小県郡長和町...こけん群?しょうけん群?... 何て読むかも分からない、縁もゆかりもないところに山買っちゃいました。   仮住まいのボロボロのボロ屋。80万円を50万円に値切って購入!   保護犬達とのワイルドライフ 移住するまでの1年間は、なんとなく頭の中にあった計画をきちんと言葉にして書類にするところからスタート。 保護犬活動をしていくと、犬にまつわるさまざまな問題は人間の身勝手さが原因で起きている「人災」だということがよく分かりました。そこで、「大切な命を放棄しない・させない社会を作る」 というミッションを掲げました。殺処分ゼロだけでなく、そもそも犬を放棄させない「放棄ゼロ」の社会を目指したいと。 大切な犬の命を放棄しない社会を作るために、まずは犬について正しい知識を学ぶことが重要だと考えています。しつけとは痛みや恐怖を与えていう事を聞かせるのではなく、まずは犬の本能的な欲求を満たし、安心できる相手になるよう関係を築くことが必要。良好な関係が築けていたら命がけで守ることを選択するはずです。   保護犬活動はビジネスにしたくなかった 趣味や自己満足で終わらせたくない保護犬活動。でも、ビジネスにする気はありませんでした。 保健所から引き取り手のない犬をレスキューし、新しい家族へとつなげるには、医療費、食費、交通費など、たくさんの経費がかかります。お世話も楽しいばかりではありません。でも、これをビジネスにしてしまうと、保護する犬がいないと成り立たない仕組みになってしまいます。 また、小さくて若くて健康で新しい家族が見つかりやすい犬を多くレスキューし、それを「保護活動」と称して収益事業にするのは、問題と向き合うことからズレていると感じました。さらに、犬たちを悲劇のヒロインに仕立てて支援金を集める保護団体の在り方にも違和感を抱いていました。  そんな思いから、 『JAZZY DOG』 を立ち上げました。 収益事業を行う 株式会社 JAZZY DOG と、収益を目的としない 特定非営利活動法人 JAZZY DOG LIFE を設立。 株式会社では、超大型犬でも安心して遊べるドッグランや、犬のニーズに応えられるドッグホテルを運営。また、生体販売を行わず、犬に関する知識やフード、グッズなどの製品を提供することで、少しでも利益を生み出し、その利益を保護活動に還元する仕組みを作りました。これにより、自立した形で長期的な問題解決に取り組むことを目指しています。 もちろん最初からたくさんの利益は出ませんので、共感と理解を拡げていくと共にご支援していただくことも必要だと考えています。   移住して1年3ヶ月がたち、2024年4月17日、待ちに待った保護犬シェルター・ドッグホテル・住居の工事着工! この1年3か月はあっという間で長かった。2023年1月4日に長野県小県郡長和町へ引っ越し、借り住まいは古民家とは言えない、ボロボロのボロ家。狭くて、寒くて、朝起きると犬の水皿の中が氷になっているほど!!! 日照時間も短く、夜は真っ暗になり、犬の世話と進まない引っ越しの片づけであっという間に一日が終わり、この先大丈夫かなと不安になる日もありましたが、...
Noël(クリスマス)準備

Noël(クリスマス)準備

あっという間に11月も終わりに近づき、冬時間(10月末頃から日本との時差が今までの7時間から8時間)になってから、気の滅入るようなグレーの曇り空が続き、日々寒さが増して…21日、パリでは初雪が降りました。  さて今年はハロウィン前からクリスマスツリーやそのデコレーション用オーナメント、アドベントカレンダーetc…クリスマス商品を多く目にします。  既にショーウィンドウはクリスマス仕様になっているところも多いですが、もうすぐ花屋さんの店先では沢山の"もみの木"が売られ、シャンゼリゼ通り(11月24日に点灯式)をはじめ多くの通りでイルミネーションが施され、ますますクリスマス一色になってくることでしょう。  毎年我が家では本物のもみの木ではなく、片付けが簡単なプラスチックツリーと場所を取らないウォールツリーの2つを飾っています。今年はまだ何色をメインにどんな風に飾りつけしようか決まっておらず…。とりあえず毎年少しづつ集めているツリー用オーナメント、(統一感の全くないチョイスですが)3つ購入しました。  パリ市庁舎横にあるデパートBHV(Bazar de l‘hôtel de ville)ではクリスマス関連商品売場が10月中旬にはできていました。売り場の前に立ったときのワクワク感、あれもこれもとカゴに入れたいところですが、結構なお値段なので写真だけ撮って。  どうしても気になるものは後でもう一度見に行って購入しようかと…。売り場に置いてあったツリーも色々と参考になります。    [↓今回購入した3点(アイスクリーム、サンタ、馬車)と今まで集めたオーナメント]    [↓ウォールツリー用に作ったオーナメント]    [↓BHV店内のクリスマスデコレーションとオーナメントの数々]    [シンプルな瓶に小さいライトを入れて飾るだけでも素敵だなぁと]    [↓この重量挙げグマが気になっていたのですが、後日行ったらもう売り切れに…]    [↓ヨガサンタも]     さて、1ヶ月近く経ってしまいましたが、先月末のハロウィンの話題も少し。前述したとおり、今年は10月中旬からクリスマス関係のものを多く目にしてハロウィンにちなんだショーウィンドウをあまり見かけませんでした。  ネットなどで検索してみるとフランスでハロウィンが本格的に入ってきたのは90年代後半とのことですが、30年近く経った現在もそこまで根付いていないように感じます。  個人的にはコロナ禍前に一度仮装をした子供達のグループを見たことがありますが、その1回のみ。パリの街中で渋谷のようなお祭り騒ぎになることはなく、自宅に友人を呼んだり、またはテーマパークやクラブのイベントで楽しむ人が多かったのかもしれません。  [↓今年私が見かけたのは本屋さんとチョコレート屋さんのハロウィンショーウィンドウ]    [↓近所のスーパーではなんともやる気のないハロウィンコーナーが…購買欲をあまりそそられないというか…]    [↓娘が通う学童保育所掲示板に張り出されていた週の予定表もハロウィン使用に。  内容もオバケや魔女などのマスクを作ったりとハロウィンにちなんだものも多く]    自宅では(完全に私自身が楽しんでる感は否めませんが)、娘に季節感は味わってもらおうと壁にハロウィンモンスターツリーとガーランドを作って飾っています。  毎年少しづつ作り足したり、買い足したり。 ...
パートしながら子育てしている普通の主婦

パートしながら子育てしている普通の主婦

きっかけは二人の息子たちから「また犬と暮らしたい!」と何気ない会話で出た一言で 近所で開催されている犬の譲渡会へ足を運び家族に迎えたポインターという猟犬種のリンリンと暮らすことになってから。   譲渡会で猟犬に一目惚れ   犬の知識がなく、独身のころに飼い始めて子どもたちが幼い頃に9歳で亡くなってしまったチワワのチップと生活しかしたことがなかった私。 チップは噛みつくことがあり、訓練所に1か月間預けてトレーニングをお願いしたことがあったのですが、訓練士さんには噛みつかないけれどトレーニング後も私や家族、遊びに来た友人には相変わらず・・・亡くなる2日前も友人に嚙みつき・・・楽しい思い出よりも痛い思い出の方が多く犬と暮らすことはもうないだろうと思っていました。    リンリン譲渡会での出会い   当時息子たちは長男小学6年生、次男3年生。家計の為に子育てに無理のない場所、時間帯だけを考慮したパートタイムの仕事をしていた普通の主婦だったので、本当は犬を迎える余裕など無く、息子たちに譲渡会場で犬と触れあって満足してもらおう、というくらいの考えでした。 保護犬の事もほとんどわからない状態でしたので、譲渡会場にいる猟犬たちを見てこんなにカッコいい犬がいるの?とびっくりしました。私の一目惚れです。   インターネットでポインターと調べると一日中山を走り回るスタミナがあると書かれていたので、リンリンと毎日朝晩1時間以上のお散歩をしました。 リンリンは家の中ではほとんど動かないのに、一歩外へ出るとまるでワニのように地面を這いつくばってどこまででもグイグイ引っ張って歩くのでした。   リンリン お散歩が大変だったころ(ワニ)      鳥を見るとピタリと止まり片足を上げ尻尾をピーンと張り鳥をジーっと見ているリンリン。その立ち姿のカッコ良さといったら。 家族みんなすっかりリンリンの虜になっていました。   保護団体さんからは「脱走に注意してね」と言われていましたので、リードを手にグルグル巻いてとにかく逃がさないようにひたすら歩くお散歩を続けていましたが しばらくするとリンリンは夜になると咳き込むことがありました。 動物病院で診てもらい異常は見つからずホットしましたが、お散歩の引っ張りが原因かもしれないと引っ張り防止ハーネスという道具を教えてもらい使ってみました。始めは少し引っ張りが軽減された気もしましたが、日に日に引っ張るようになり茂みの中に頭を突っ込みマムシに噛まれてしまい緊急入院をしてしまうという事故が起きてしまい、散歩の引っ張りをどうにかしないといけないと本気で考えドッグトレーナー育成学校へ入学しました。     ドッグトレーナー養成学校で、愛犬と一緒にウキウキ スタディ   訓練所やドッグトレーナーにお願いしなかったのは、先代チップの経験があったから。 自分が扱えるようになりたいと強く思いましたし、 自分が知識をつけてきちんと犬を扱えるようになったら、譲渡会場にいた沢山の犬達の中からもう一頭家族にお迎えしたいなという気持ちも実はありました。   自ら学びたい!リンリンともっと仲良くなりたい!もう一頭迎えたい!という意欲で受けた授業は知識を吸収し成長を得ることができました。...
魔法の柄。

魔法の柄。

自分のファッション史を振り返るとあまり柄物を着ていない私。 今こそ着るようになってきたけど37歳くらいまでは無地かボーダーでギリギリ。 ベーシックが一番じゃない?とか時代もあってそんな方向性。 でもベーシックが故に決まったスタイルが誰かの真似で嘘のような服装観がまた自分の中で納得できず、迷走。 特に柄物は可愛らしすぎるものが多いし、アーティスティックなものは主張しすぎで飽きが早い。 仕事で柄物を製作することは多かったけど、なんだか、そのシーズンのテーマをあらわしやすいから、なんとなく取り組むことも多くて本当に好きとか、自分が着たいとか考えていたのか今となっては“?”である。   そんなこんなで、好きな柄なんて、あるのかしら…なんて意識にも上がらず過ごしていた。   でも、あった。   なんとなく、とても自然に。 それは突然浮上。 インドで、見つけた。再発見と言えるかも。   首都のデリーから南西にあるジャイプルという街は、ラージャスタン州の州都。 別名ピンクシティと言われる、ピンク色の城壁に囲まれ、ピンク色の宮殿や建物が集まった旧市街が広がる古都。    ピンクシティの象徴のひとつ、ハワ マハル(風の宮殿)。このような色のグラデーションが街のカラー。    中心から外れた場所にサンガネールという地域がある。 道はガタガタとし、平家の工房が点在する。   工房では、ハンドブロックプリントの布地がつくられている。 サンガネールは、この手仕事が盛んな場所のひとつ。 ブロックを打っては乾かしていく。1色毎に乾かさないといけないので、大変な手間がかかる。乾かすのに、乾季で最低3日は干すそう。雨季だと1週間以上。    ハンドブロックプリントは歴史が長く、日本の着物でも木版更紗として取り入れられ親しまれてきた。 こちらはプレイスマットを製作中。インドはインテリアのものも多く制作している。欧州の方々のお土産とかになっているのかも。    もう日本人の記憶として馴染み深く、日常に浸透しているのだと思う。   ブロック、木片はチャパイと現地では言われるようで、耐久性があり伸縮の少ないチークやシーシャム(ローズウッド)が使われる。家具でもお馴染みで、まあまあ重いやつ。   このような木片をつなげて柄にしていく。消しゴムハンコの木片版みたいな感じ、というと伝わりやすい?...
JO de Paris 2024 – パリ五輪 Ⅱ

JO de Paris 2024 – パリ五輪 Ⅱ

前回に引続きこの夏のオリンピック•パラリンピックの様子を少し。    近所のよく行く公園がパブリックビューイング会場となっていました。この公園、夏期バカンス中は 毎年人もまばらで静かなのですが、今大会期間中はオリ•パラにちなんだ催しが盛り沢山で スナックやクレープ、アルコールを含めたドリンクの売店もできておりビールを片手に画面の前に陣取ってる 近所の人や、子供を遊ばせつつ大画面で流れる競技に見入る親御さん達でいつもにはない賑わい。  (この地区ではこの公園を含めた2か所がパブリックビューイング会場となっていましたが、 期間中一日あたり約5千人、トータル18万人の来場があったそうです)      園内の催しはというと小さい子供から参加できるスポーツ教室、色々なジャンルのダンス教室またはプレゼンテーション、オリ•パラにちなんでいるのかは疑問ですが、お絵描き教室•演劇•地区のカルチャースクールによるファッションショーまで。スケジュール表も↓。   [↓“大会のコンセプトでもあった地球環境問題に配慮”して古着を再利用して製作した服のショー]   オリンピック終盤では、自転車ロードレースのコースでパリ北側、サクレ・クール寺院前を通り丘を下って我が家の近所も通ると聞き、また男女共に日本人の選手が出場されていたので国旗を持って応援へ。  さすがツール・ド・フランスの国、自転車競技ファンも含めた沢山の人が応援に来ていて生の迫力と歓声、 かなりの盛り上がりでした。  続いてパラリンピック。開会式2日前にはトリコロールカラーの煙を出しながら飛行する航空機(←国内で 行われる式典の際の定番)が予行練習で我が家の上空を凄まじい音で通り過ぎて行き。  9月初旬(大会が終わったら見れなくなってしまうと)チュイルリー公園に設置された聖火台が 夜空に浮かぶところを見る為モンマルトルの丘へ。  [↓日が沈んで沢山の人達がその瞬間を持つも、まだ空が明るく浮かぶ気配なし]   [↓日没から約1時間後、やっと浮かぶも丘から聖火台までの距離が遠すぎて ほんの少ししか動いていないように見え…「もう少し上がる」「上がらない」のやりとりをしている間も もう動かず… イマイチ感動もなく終了。もっと近くに行って見るべきでした…]    [↓他の日に友人がチュイルリー公園付近で撮った写真、断然キレイです]   [↓遠くに見える聖火台よりも夜のライトアップされたサクレクール寺院が素敵でした]    9月8日、パラリンピック閉会式当日はパリ郊外の競技会場スタッド•ド•フランスがあるサンドニまで散歩。  今思えば天候も良く、Tシャツで過ごせたのは今年はこの日が最後だったかもしれません。  パリを出てクリニャンクールの蚤の市を通り過ぎ進んでいくと景色•雰囲気は一変、HLMと呼ばれる公団住宅が 建ち並び、オフィスや倉庫なども多くなってきます。  個人的にこの辺りを歩く時は緊張するというか、少し警戒モードに入ります。  というのも移民が多く住むことでも知られるサンドニやその周辺地域は昔から治安が悪いと言われており、 泥棒やスリ、ひったくり(←これらはパリ市内でも同様ですが)、また公団住宅街の一角が薬物売買の温床に なっていたり、それに絡んだギャング同士のいざこざがあったり。なんとなく怖い感じが漂うエリアです。  一方でパリ市内の住宅物件が高すぎる為、開発が進んでいるサンドニ周辺地域で物件購入する中産階級の若いカップルや家族も増えており、場所によっては雰囲気が良くなっているようです。  今回のオリ•パラ開催でかなり街も整備されて明るくなった印象ですが、治安まで良くなったのかは微妙…。  そんな地区にある選手村付近にはまだ関係者や選手らしい人達も。閉会式会場まで送迎するためでしょうか、  相当な数の警官と何台もの無人の市バスが選手村前に列をなしていました。  [↓選手村の幾つかある入り口のひとつ]  [↓バスの列とそれを誘導していくであろう警察バイクの列]  [↓中心の大きな白いビル、以前はオフィスなどが入っていたこの建物は2000年代から空きビルとなり 今回の大会に合わせてホテルなどが入り復活。下は2023年2月頃、工事が始まっていましたが まだ廃ビルのような佇まい]    大会終了後、交通規制も終わって街中で警備に当たっていた警察官の数は一気に減って日常が戻り。  オリンピック開会式で衝撃的な演出のあったセーヌ川、コンシエルジュリー周辺も静か。    2030年冬季五輪がフランス•アルプス地方に決定したとのこと。再びどんな盛り上がりをするのか楽しみです。...
JO de Paris 2024 – パリ五輪 Ⅰ

JO de Paris 2024 – パリ五輪 Ⅰ

こちらは気温もぐっと下がり暗くて長い冬が近づいているのを感じます。 7、8 月と2ヶ月間の長すぎる夏休みが終わり、子供も新しい学年になって 1 ヶ月 クラスの雰囲気にも慣れてきたようです。   さて今夏のパリはオリンピック•パラリンピックの 2 大イベントで過ぎていきました。 日本で寝不足になりながら観戦された方も多いことと思います。 前もってチケット抽選予約に申し込んで購入していたでわけでもなく、始まる直前でチケットを探してみたものの、見たいと思う競技は高額なものばかり…。 私の競技観戦はもっぱらテレビ、または近所の公園が市内の十数ヵ所に設けられたパブリックビューイング会場の 1 つになっていたので、子供を遊ばせつつ公園のスクリーンでの観戦でした。また一応雰囲気は味わっておこうと関連する場所の幾つかへも行きつつ。 大会が終わって時間が経ってしまいましたが、 こんな過ごし方の中で見たこの夏のパリ、オリンピック•パラリンピックを2回に分けて綴ってみたいと思います。   《8 月某日》 始めに、スケボーやブレイキンの競技会場のあったコンコルド広場へつながるシャンゼリゼ通り一帯から。     会場周辺は通行止めや交通規制が多く、車を利用している人たち、この辺で仕事をしている人たちにはかなり不便なことになっていましたが、通りのど真ん中を歩けることは滅多にないのでとても気持ち良く。 大音量で流れている Kool&The Gang の《Celebration》にテンションも上がります。     普段はアート系の展覧会が多く開かれるグラン・パレもフェンシングやテコンドーなどの競技会場に。   通り横の公園を抜けセーヌ川沿い、コンコルド広場の競技会場を横目に聖火台のあるチュイルリー公園へ。    ...
アペリティーボはイタリア人にとって文化

アペリティーボはイタリア人にとって文化

待ち望んでいた「秋」の香りや風を感じられるようになり、嬉しさと寂しさが交差する10月初旬。 夏が過ぎてしまうと、秋を待ちわびていた頃の、真夏の太陽が恋しくなるのも、夏生まれがそうさせるのかもしれません。夏を惜しみつつ、秋の夜長にピッタリなイタリアの素敵なコトを今回は綴らせていただきます。   イタリアの習慣「アペリティーボ」。好きなドリンクとスナックやピッザをお供にお食事前のひと時を愉しむ、イタリア人の暮らしには欠かせないコト。お食事前に「Facciamo un aperitivo? (ファッチャーモ アペリティーボ?)」  - まずは、アペリティーボする?- という会話はイタリアではスタンダードです。   何よりも、食べることが大好きで、そして大切にするイタリアならではの食にまつわる習慣。 今日の散歩での出来事や友達との会話、買い物で見つけた旬の野菜やフルーツ、そしてアペリティーボ後に続く、お食事本番のピアットについてなど、その日の何気ないシーンをリラックスしながらおしゃべりし、仕事のオンモードから、オフモードに移行するこの時間は、仕事とプライベートをきっちりと分けるイタリア人の人生には欠かせなく、とても大切なコトなのです。そしてイタリア人曰く、アペリティーボは単なる習慣ではなく「文化」だと。   イタリアでは、おうちでも、レストランでの食事でも、場所を問わずアペリティーボがあり、そのエリアによってもスナックの種類も様々。   イタリア モデナのソウルフードニョッコフリット(揚げパンのような)とモルタデッラなどで愉しむアペリティーボ   カジュアルなカフェではピッザがお供   オリジナルのフリッタータ   そして、全てがまるでディナーのようであり、地域の食文化も感じられるアペリティーボは、確かにイタリアに脈々と受け継がれている、文化なのかもしれませんね。   せっかくの秋の夜長。お食事前のひと時を「アペリティーボ」で愉しんでみませんか。そして、オフモードでゆったりとディナーの秋夜を。   次回は、アペリティーボに欠かせない、イタリアが誇るスパークリングワイン「Franciacorta(フランチャコルタ)」の素敵なカンティーナについて綴らせていただきますね。
〜素材(髪質)を活かすとは〜①

〜素材(髪質)を活かすとは〜①

こんにちは、BAMBI.です。   前回は、僕が美容師として日々お客様を接客させていただく中で辿り着いた一番大切なミッションは、 「お客様の素材(髪質)を最大限活かす」という事だとお伝えさせていただきました。   これからコラムを綴らせていただくにあたり、この事がとても大切になってくると感じたので、 今後、何回かに分けてお話しさせていただければと思います。   今回は「お客様の素材(髪質)を最大限活かす」という答えに行き着くまでの経緯をお話しさせていただきます。       人は誰しも自分にないモノに憧れる事があると思います。 特に見た目など、容姿に関わる事について強い思いを抱く方は多いのではないでしょうか。 僕は、そのうちの一つが「髪」だと感じています。   髪が太い・細い、多い・少ない、くせ毛・ストレート、黒い・白髪、 そこに生え癖や毛流など、それぞれの方が色々な悩みを持っていると思います。   僕は美容師として長年お仕事をしている中で、そんなお客様たちの悩みを解消しようと必死でした。 くせ毛ならストレートパーマ、ボリューム不足ならパーマ、白髪には白髪染めなど、 これらの手法をどんどん使って、自分自身はお客様の悩みを解決していると思っていました。   ところがある時、パーマをかけているお客様がパーマをかける度に本来の髪のボリュームが更に無くなり、 くせ毛でストレートパーマをかけてるお客様の髪も、ストレートパーマを繰り返す度に乾燥して枝毛になり、髪自体がもっと傷んでいきました。   お客様の悩みを解消する為に提案してきたサロンのメニューが、 やればやるほど髪質を低下させ、結果的に逆効果になってしまう事に当時の自分は非常に心を痛めました。   そんな経験をしてから数年後、僕は独立をして自分のサロン「LIfT」をオープンしました。   この続きはまた次回のコラムでお話しさせていただければと思います。 ここまで読んでくださりありがとうございます。
Artistic Fashion

Artistic Fashion

  長い間、ファッションに携わるお仕事をさせて頂いております。 そんな中、私自身、ファッションへのモチベーションの変化を感じてます。     その表現者の方の生き方そのものこそが「ファッション」であると考えると 表現する「もの」以上にその「表現者」の着想源により興味が湧いております。   編集人河村さんの素敵な感性に感銘し、 ファッションを通じて出会えた方々のPleasureを伝えていければと思っております。     今回は「民藝」の美をファッションに込めて 『SOCIETY OF LOCAL ARTS (ソサエティ オブ ローカルアーツ) 』を立ち上げた アーティスティックディレクター 日下淳さんにフィーチャーしました。   島根県出雲市にある「出西窯」の窯元に直接出向き、陶工家さんとの出会いを 通じてイメージを拡げた   「器」の色からのインスピレーション。     陶工家のワークウエアをイメージした洋服。       同じ柄も色の出方が違う。そんな器との関連性を感じてのシャツのデザイン。  ...
新しいこと。

新しいこと。

  新しいことをスタートする ってワクワクする。   新しいと感じるということは 自分で探して、発見すること。   新しい楽しみを見つける旅は これからの自分を豊かにするプロセス。   新しく、素敵なweb magazineの一役を担うことができてとても嬉しいです。   …コラム、初挑戦のわたし。 ワクワクしつつ、どうなるのかなと思うけど きっと何か楽しいことを伝えられるように今までよりも 色々な出来事に目を向けるようになっていくはず。   これって、未来を想像すると やっぱり豊かな日々に繋がっていくのではないかな。      インディラガンディー国際空港 ムドラー(手印)のオブジェ。   いつ行っても新たな発見があるインド。 今回の旅は、前半は一人旅。   とにかくカオスな国の入り口デリーからジャイプルへすぐ入り、ホテルへ。   『Sum Jaipur』インドでは個人宅のようなホテル。   喧騒から少し離れたエリアで、こじんまり。 ゲストハウスのようなホテルで、一つひとつの部屋にコンセプトがある。  ...
「ブランド」のお話

「ブランド」のお話

「ブランド」と聞くと、多くの人は有名な鞄や靴、洋服のロゴやシンボルを思い浮かべると思います。   このブランドという言葉、実は革に関するルーツがあるのです。   舞台は古代ヨーロッパ。 当時の農家では、自分の家畜、特に牛に焼き印を押して他の農園の家畜との区別をしていました。 この焼き印が「ブランド」という言葉の起源といわれています。 古英語の「brand」や「burned」に由来していて、元々はそのまま「焼く」なんて意味だったそうです。     また、ただ単純な区別のみでなく所有権や品質を示す重要な証でもあったわけです。 そうなると現代における「ブランド」の意味と随分近いように感じられますよね。 つまりルーツを辿ると、~牛というようなブランド牛の存在が本来の語源に一番近いという結論に至ります(?) ブランド!という感じのHermèsとかLouis Vuittonよりも松坂牛の方がよりオリジナルに近いということに… 話が逸れていくので、今回はここまで。 暑さが落ち着いてきて夜は随分涼しくなってきましたね。 お鍋で美味しいお肉が食べたくなりました。