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【イタリアでグッと来た、暮らしをハッピーに彩るコトやモノ】 Vol.1 魔法の調味料

【イタリアでグッと来た、暮らしをハッピーに彩るコトやモノ】 Vol.1 魔法の調味料

橋口麻紀さんの新連載【イタリアでグッと来た、暮らしをハッピーに彩るコトやモノ】。 Vol.1 は北イタリア・モデナから、魔法の調味料アチェートバルサミコをご紹介。
知と美をめぐる、新刊案内|『はじめての能』— 名作能50選を、物語と写真で味わう入門書

知と美をめぐる、新刊案内|『はじめての能』— 名作能50選を、物語と写真で味わう入門書

  はじめての“能”は、美しいビジュアルとともに。 千年を超える歴史を持つ、日本の伝統芸能・能。その静謐で奥深い世界に、「難しそう」「敷居が高い」と感じている人も多いはず。 そんな“能ビギナー”のために、まるで美術書のような一冊が登場した。その名も『はじめての能』(世界文化社)。 古典芸能の世界に一歩踏み込むのは、たしかに勇気がいる。だが本書は、その最初の一歩を美しいビジュアルとわかりやすい解説で導いてくれる。   構成は三章。「男の物語」「女の物語」「鬼・怨霊の物語」──たとえば、子を思う母の果てなき旅『隅田川』、美女に化けた鬼が舞う『紅葉狩』、愛と執念が激突する『道成寺』。人間の情熱と祈りを描いた50演目を、あらすじと舞台写真で立体的に紹介する。   舞台写真の美しさは圧巻。光と影が織りなす能面の表情、衣装の繊細な織り、舞台の張り詰めた空気感。   能を「難しそう」と感じる理由のひとつは、何が起きているのかがわかりにくいからだろう。だが、あらすじを知ると、ゆったりした動きの中に濃密なドラマが見えてくる。 “静の芸術”と呼ばれる能の内側には、激しく、人間らしい情熱が脈打っている。愛、執念、別れ、祈り…。古典でありながら、実は驚くほど現代的なテーマにあふれていることに気づかされる。 観る前に読めば、舞台への理解が深まる。観たあとに開けば、余韻がより豊かに残る。能との距離をぐっと近づけてくれる、まさに“観能のガイドブック”だ。     巻頭では、舞台構造や登場人物の役柄、装束の意味、鑑賞の作法までをわかりやすく解説。知らなくても楽しめるけれど、知っているともっと面白い。そんな“教養としての能”が、ここにある。 この秋、少し背筋を伸ばして「能」という文化と向き合ってみてはどうだろうか。   _______________ 書籍情報─ 『はじめての能』 著者:監修:多田富雄、写真:森田拾史郎発売日:2025年10月23日価格:2,200円(税込)判型:A5判・128ページ/オールカラー発行:世界文化社備考:『新版 あらすじで読む名作能50選』(2015年刊)の再編集版 _______________   著者プロフィール_ 監修:多田富雄 1934年、結城市生まれ。東京大学名誉教授。専攻・免疫学。野口英世記念医学賞、エミール・フォン・ベーリング賞、朝日賞などを受賞。84年、文化功労者。能に造詣が深く、『無明の井』『望恨歌』『一石仙人』などの新作能を手がける。著書に『免疫の意味論』(大佛次郎賞、青土社)『生命の意味論』『脳の中の能舞台』(以上、新潮社)『多田富雄全詩集 歌占』(藤原書店)ほか。2010年没。   写真:森田拾史郎 写真家。1937年、東京生まれ。武蔵野美術大学卒。能や狂言、歌舞伎など、古典芸能の舞台写真を中心に撮影。余分な演出や光を省いた独自の作風で、演者の呼吸が感じられる写真を撮り続け、アメリカ各地での個展開催の実績もある。写真集に『舞踏―森田拾史郎写真集』(ビイング・ネット・プレス)、『飛翔』『道成寺』『舞』(花もよ編集室)、写真提供に『能舞台 歴史を巡る』(建築画報社)など多数。
花と地球の瞬間を映す、蔦谷ヨシミツ氏初のアートブック『E art H』が日仏同時発売

花と地球の瞬間を映す、蔦谷ヨシミツ氏初のアートブック『E art H』が日仏同時発売

- 「 五元素」×「花」を通してEARTH( 地球)と人間の存在を再考するアートブック ハイブランドのデコレーションやブルガリホテル東京のフラワーデザインを手掛けるフラワーアーティスト・蔦谷ヨシミツ氏。彼の初となるアートブック『E art H(イー・アート・エイチ)』が、10月10日、日本とフランスで同時に発売された。 タイトルの『E art H』には、Earth(地球)の中にArt(芸術)が息づいているという遊び心が仕込まれている。本書は、「Fire / Air / Earth / Space / Water」という五つのエレメントをテーマに、自然や生命の儚さと調和を花と写真で描き出している。見る者の内面へと静かに問いかける一冊だ。 撮影地は、屋久島、東京、北フランス、パリ。異なる気候と文化の地で撮影された花々は、それぞれの土地の空気や温度を纏い、静かに存在を放っている。 本書のディレクションを担ったのは、パリを拠点に活動するクリエイティブディレクター AiTamura-R.。彼女の審美眼のもと、撮影はロンドン在住のフォトグラファー Paola Peroni に託された。アートディレクションを手がけたのは、パリで長年活躍する Éric Pillault。それぞれの感性が呼応しながら、「花で描く地球というアート」を立体的に描き出している。   - 「E art Hを制作するにあたり、僕が大切にしたのは“その瞬間”でした。」 蔦谷氏はそう語る。「設計図から始めるのではなく、感情やインスピレーションを信じて制作に向き合いました。フランス語でいう“スポンタネ(spontané)”——自然発生的な創造の感覚。花も僕らと同じ生命体です。だからこそ、思考ではなく感覚を頼りに、少しでも彼らに近い視点から表現したいと思いました。」 その言葉どおり、本書には計算や演出を超えた“偶然に宿る美しい調和”が息づいている。   出版記念イベントのデモンストレーションで、まさにスポンタネなアレンジメントを見せてくれた蔦谷氏。...
クリーンビューティー派プロ御用達のヘアビューティーブランド「today for MAY」より、待望の新製品『ウォータースタイリングジェル』登場!

クリーンビューティー派プロ御用達のヘアビューティーブランド「today for MAY」より、待望の新製品『ウォータースタイリングジェル』登場!

髪にやさしく、自分らしく 植物由来「ヘナ」の力で髪に潤いと軽やかなニュアンスをもたらす 新感覚ウォータースタイリングジェル誕生   ひとりひとりが本来持っている髪の個性を最大限に活かし、その人の髪本来の美しさを引き出すヘアスタイルに導くプロダクトを展開している、へアビューティーブランド「today for MAY」(トゥディ フォー メイ)。 国内外に顧客をもつ南青山のヘアサロン「LIfT」のオーナースタイリスト BAMBI.が監修する同ブランドは、様々な髪の悩みに対して、髪の健康を損なわずにお客様の素材(髪質)を最大限に生かし、本来の美しさを引き出すために追求し続けた中で辿りついた、植物性「Henna(ヘナ)」に着目したヘアケアアイテムを展開。 ブランド第一弾のアイテムとして発売した、ヘナに含まれている植物由来の天然成分からアプローチする弱酸性シャンプー&トリートメントは、髪の健康に悩む方々の救世主として好評を博しました。そしてこのたび、髪の健康を大切にしながらも思い通りのスタイルを愉しむことができる、ヘナエキス配合の新感覚のウォータースタリングジェルを発売。 パーマやカラーに頼らずにも、自分らしいヘアスタイルを楽しめるようにとの想いから開発したウォータースタイリングジェル。植物由来のヘナエキスの配合により、スタイリングしながら髪にやさしい潤いを与え、乾燥やパサつきを防ぎます。 軽やかな質感と濡れたようなツヤ感で、髪に自然な動きを与え、ナチュラルからモードまで、繊細なニュアンスで多彩なスタイルを自在にコントロールでき、一日中その美しい仕上がりをキープします。 スタイリングしながら髪をいたわる、新しい感覚のウォータースタイリングジェルの誕生です。  ヘナエキス配合のウォータースタイリングジェル 軽やかな使用感で髪に自然なツヤとまとまりを与える、水溶性のスタイリングジェルです。ナチュラルなセット力で、ユニセックスで幅広いお客様にご使用いただけます。リフィル仕様での発売となりますが、そのままご使用いただくことも可能なデザインとなっております。また、専用シール付きですので、お好きな容器に詰め替えも可能です。 専用シールつき   ■商品の特長 髪をやさしく整える、ヘナエキスを配合により、スタイリングしながら髪をいたわる処方です。 濡れたようなツヤと、ラフなニュアンスを両立。水のようなツヤ感を持ちながら、より自在に動きをつけられるジェルタイプのスタイリング剤です。一度固まるジェルとは異なり、手ぐしで再セットが可能。またオイル系とも異なり、お湯やシャンプーで簡単に洗い流せます。そして、髪がパサつかず、しっとりまとまりやすいため、整った清潔感のある印象を与え、髪に自然な潤いを与えながら、仕上がりを一日中キープします。 香りは、深く癒される天然精油イランイラン、ラベンダー、マンダリンオレンジ、ティーツリー、ゼラニウムのブレンド。 心地よくリラックスできる香りにより、スタイリング時間が自分の癒し時間へと昇華します。   前髪をかき上げ、トップを立ち上げた、スタイリッシュながらもリラックス感のあるスタイルに つまんだり揉み込んだり、適度に束感をつくり、ナチュラルでこなれたニュアンスに   ● 発売日:2025 年9月7日(日)● 内容量:100g(リフィルタイプ)● 原産国 : 日本● 販売価格:3,800 円(税抜)/4,180...
矢吹直子さんに聞く、ギフトの思い出

矢吹直子さんに聞く、ギフトの思い出

松屋銀座で広報を務める矢吹直子さん。長年、百貨店という場所で、贈り物を購入する方々を見つめてきた矢吹さんは、ギフトに対してどんな想いや選び方の極意があるのでしょう?ギフト選びをするお客様でにぎわう12月、ギフトにまつわるお話をお聞きしてきました。     ギフトは情報発信の一つ。発見を贈りたい   百貨店の広報として、さまざまな逸品に触れ合うことが多い矢吹さんにとって、ギフトは「情報発信の一つ」なのだそう。どんなふうにして選ぶことが多いのかたずねてみました。    「美味しいものや魅力的なものを贈り、『知らなかった!ありがとう』と言ってくださると、『発見』を提供できたなとすごく嬉しいんです。会食などで人にお会いするときに手土産を持っていくことも多いのですが、最近はSNSやWEBにもたくさんの情報があるので、みなさんも本当にいろいろなものをご存知なんですよね。そんな中でも『発見』を提供したいので、目にしたことがないようなものや限定のものを選ぶことが多いです。 広報という仕事柄、まだ知られていないような逸品を知ってもらったり、ものの奥にあるストーリーも一緒に知ってもらいたいという気持ちがあります。珍しいものやストーリーがあるものだと、渡すときの会話のきっかけにもなるので。そういう意味で、ギフトはいいものを伝えるための情報発信ツールでもあるのかなと感じています」   ナーディルギュル「バクラヴァ」。松屋銀座限定缶   贈る方に「発見」も一緒に届けるようなギフトを探すために、日々、アンテナを張りながら探しているという矢吹さん。お勤め先である松屋銀座の店頭を巡り、探すことも多いのだそう。  「店頭を歩いて探したり、バイヤーの方々と話をしたりして、情報をキャッチしています。人と被らない珍しいものを贈りたいので、季節限定品は特にチェックしています。 オンラインで買うこともできる時代ですが、やっぱりお店で実際に見たり、お店の方と話すことで出会えるものはたくさんあります。今の季節だとアドベントカレンダーやクリスマスコフレがたくさん並んでいるので、どこのがいいかなと探すのが楽しい。 やっぱり自分が楽しまないと、いいギフトには出会えない気がするんですよね。『なんかあげなきゃ…』という億劫な気持ちで探してもなかなかいいものには出会えない。楽しみながら探すと素敵なものに出会える気がします」     日本の工芸品、地域に根付いた逸品  つねに楽しみながらギフト探しをしている矢吹さんに、最近気になるギフト、おすすめのギフトを教えてもらいました。   ナーディル・ギュル「バクラヴァ」 「珍しいものというところでいうと、トルコの伝統的なお菓子バクラヴァ。フランス菓子などは日本で手に入るものがたくさんありますが、中東のお菓子はまだまだあまり知られておらず、今後注目されるんじゃないかなと思っています」    松屋銀座の地域共創プロジェクト×青森県黒石市が生んだ佐藤卓氏デザインによる新しい津軽こけし「ルビンのこけし フレンド」   「日本産のもの、日本伝統工芸品にも注目していて、これは佐藤卓さんにデザインしていただき、青森の津軽こけし職人さんがつくっている『ルビンのこけし』です。日本のものづくりには魅力的なものがたくさんあるのですが、担い手不足で失われつつあるんです。そういうものを知っていただきたいという思いもあり、最近は積極的に日本の逸品を選ぶようにしています」   銀座文明堂 銀座の蜂蜜カステラ・バームクーヘン詰合せ 銀座で働いていることもあり、銀座をキーワードに選ぶことも多いといいます。松屋の近くのビルの屋上でとれるハチミツで作ったお菓子や銀座の名店の味を自宅で気軽に食べられる冷凍食品など。ご縁のある地域に根付いたアイテムを選ぶことで、会話やコミュニケーションが広がることも多いのだそう。 「地域に根付いた逸品を贈る文化っていいですよね。例えば浅草だったら『徳太樓』のきんつばとか、向島だったら『志”満ん草餅』の草餅とか『長命寺』の桜もちとか。並ばなくてはいけなかったり、予約が必要だったりもするのですが、その方のことを思って行動を起こしているので、気持ちがないと手に入らないもの。相手に喜んでもらいたいという気持ちが感じられるものは、もらうと嬉しいですし、そういうものを選ぶようにしたいなといつも考えています」     ギフトがもたらす季節ごとのコミュニケーション...
【重要なお知らせ】Amazon Payのご利用終了について

【重要なお知らせ】Amazon Payのご利用終了について

いつも"My Pleasure"オンラインストアをご利用いただき、誠にありがとうございます。システム変更に伴い、2025年1月6日(月)より当ストアでの「Amazon Pay」のご利用ができなくなります。これまでご利用いただいておりましたお客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。引き続き、クレジットカード決済はご利用いただけます。詳細は「お支払い方法」ページにてご確認ください。今後とも当ストアをよろしくお願い申し上げます。
全員違って、全員特別。想いが紡いだボーダレスなTシャツの誕生秘話

全員違って、全員特別。想いが紡いだボーダレスなTシャツの誕生秘話

  ギフトを贈ることが増えるこれからの季節。せっかく贈るのであれば、ストーリーや想いのあるもの、ずっと大切に使いたくなるようなものを贈りたい。 今回紹介するのは、美容室「LIfT」のBAMBI.さんと「Borderless kids」の高橋奈津子さんの素敵な取り組みから生まれたTシャツ。そこには「髪質がひとりひとり違うように、脳の特性(つくり)もひとりひとり違う。ひとりひとりが本来持っている特性や性質を最大限活かしてほしい」という想いが込められています。BAMBI.さんと高橋さんに誕生までのストーリーをお話ししてもらいました。     同じ想いでつながる縁     ―表参道で美容院「LIfT」を営むかたわら、「today for MAY」というヘナ(植物由来染料)のヘアケアブランドも手掛けているBAMBI.さんと、発達の特性を持つ子どもたちのためのおもちゃやウエアを製作・販売する「Borderless kids」の高橋さん。お二人の出会いのきっかけは何だったのでしょうか?   BAMBI.さん:実は以前、高橋さんとは原宿の美容室で一緒に働いていたことがあるんです。僕がスタイリストで、高橋さんはプロダクトを担当するチームだったので、当時はほとんど接点がなかったんですよね。   高橋奈津子さん:そうなんですよね。BAMBI.さんのサロンに、私のママ友の仕事仲間が通っていて、その方の髪の毛がすごくきれいだったんですよね。よく聞くとBAMBI.さんの美容院でヘナをしてもらっているということがわかって。そんな不思議な縁から再会しました。ヘナのお話も聞かせてもらって、「Borderless kids」のポップアップショップで取り扱わせていただくようになったんです。   ―今回一緒に取り組みをすることになったきっかけは何だったのでしょうか?     BAMBI.さん:僕がヘナを扱うようになったきっかけにも関連してくるので、そこからお話ししますね。長年、美容師をしているなかで、お金をかけて美容室に通っている人ほど、パーマ剤やカラー剤で髪が傷んでいたり、体調が悪くなっていたりしているのをずっと見てきました。ある時期から、「僕はほんとうにきれいにしているのだろうか?」「僕がやっていることはこれでいいのだろうか?」と考えるようになりまして…。 そこから調べたり、考えているうちに、人それぞれが持つ髪質や特性を生かして背中を押してあげる仕事が美容師なんじゃないかと行き着いた。そのときに、手助けしてくれるのがヘナだったんです。僕がヘナを扱うベースにある考えが高橋さんの「Borderless kids」の活動に共鳴したのがきっかけです。   高橋さん:「人それぞれの特性を活かす」というのは私の活動においてもすごく大切にしていること。そう考えるようになったきっかけは自閉症の長男です。自閉症や発達障害は脳の特性なのですが、自閉症や発達障害に限らず脳って実はみんな違うはずで。本来、みんな特性は違うのに、つい「普通」にあわせようとしてしまっているな、と。息子と過ごすなかでそれに気づかされたんです。 もちろん息子は、生活する上でフォローが必要ではあるのですが、人の笑っている顔がすごく好きな子で、笑顔を見るとぴょんぴょん跳ねて喜んでたりして。その特性というのは、このままでいて欲しいなと思うんですよね。 みんな違うんだから「普通」に合わせなくてもいいんだよということを知ってほしいと思い、「Borderless kids」の活動をしています。   BAMBI.さん:持っている特性の違いを受け入れられるボーダーレスな社会になっていくべきだという高橋さんの考えを聞いて、自分自身の考えに通じるなとすごく思ったんです。「LIfT」というサロンの特徴もまさにボーダレスで。90歳近い方もいらっしゃるし、赤ちゃんや幼稚園の子も来ます。男女、ジェンダーレスの方も来れば、アーティストも主婦の方もいる。日本各地、海外からも来ていただけているので、ボーダレスな社会を目指していくにはとっておきな場所じゃないかと思っています。 今までは、サロンやヘアケアアイテムで、自分の持っている髪質を生かすことを後押ししていましたが、それを前向きに後押ししてポジティブに転換していく活動に力を入れていきたいと考え、高橋さんと一緒になにかできないかとお話をさせてもらったんです。    ...
時を越えるトランク:革職人の挑戦とこだわり - 日本で唯一のレザートランク職人・北澤 湧氏にインタビュー(後編)

時を越えるトランク:革職人の挑戦とこだわり - 日本で唯一のレザートランク職人・北澤 湧氏にインタビュー(後編)

Trunk by Kitazawa - Mini Trunk Bag - Oxhide   後編では、日本唯一のレザートランク職人である『Trunk by Kitazawa』・北澤 湧さんが手がけるトランクのデザインや機能性について詳しく伺いました。耐久性を支える素材や構造の工夫、細部に宿る美学、次世代へと受け継がれるタイムレスなデザインに込めた想い。長く愛され、日常の中で活かされるトランク作りの魅力に迫ります。   ── トランクのデザインや機能性について教えてください。 僕が作るトランクは、実用性と美しさの両方を大事にしたデザインが特徴です。世代を超えて長く愛用していただけるよう、パーツ交換ができる設計にして、日常使いにちょうどいいサイズと機能性も備えています。 お母さんがやがておばあちゃんになって、「若い頃にずっとこれを使っていたのよ」と言って、それを娘さんがかっこよく受け継いで使ってくれる姿って素敵ですよね。トランクは使い込まれてボロボロになっても、味わいが増してかっこいいですからね。   オリジナルデザインの留め具「引き継ぐ」ということを前提にして、クロージャー(留め具)を取り替えられる機構にしました。オリジナルのパーツです。これを外せば別のものに付け替えられるようにしています。 お母さんが年を重ねる頃にはトレンドも変わっているでしょうし、娘さんの好みにも合わせられるように、クロージャーを変えるだけで、雰囲気を一新することができるようになっています。   ここにショルダーストラップがつきます。 ショルダーストラップの適正の長さは、ハンドバッグを肘にかけたときの位置が一番美しく見えると言われています。もともと、ショルダーストラップの長さはそういう意図で設定されているのですが、現代の装いに関してはその限りじゃないと思います。いろんなファッションバランスがあるから。   ── 使用している革の種類や、その選び方について教えてください。 使い込むほど良い風合いが出てくるエイジングを想定した革を選んでいます。エイジングを想定していない革は、使うと美しさが減っていくものが多いですが、エイジングする革は、使えば使うほど美しさが増していくんですよね。。つまり、トランクが出来上がった時点がピークじゃなくて、長く使うことでどんどん良くなっていく。そういう、時間と共に美しくなる革を選ぶようにしています。 その中でも特にわかりやすいのがワニ革ですね。10年使ったワニ革なんてすごいですよ。奥行きがあって、透明感も増して、めちゃくちゃ美しくなります。僕としてはエイジングも含めた価値で価格が決まっていると思っているんです。なかなかきれいにエイジングしたワニ革を見かけることは少ないので、イメージしづらいかもしれないですが、高い理由はちゃんとあって、耐久性も抜群なんです。素材の耐久性でいえば、牛革の10倍とも言われてますからね。   ワニ革は内部に油分が含まれており、使用することで表面に自然な艶が生まれる。Trunk by Kitazawa -...
時を越えるトランク:革職人の挑戦とこだわり - 日本で唯一のレザートランク職人・北澤 湧氏にインタビュー(前編)

時を越えるトランク:革職人の挑戦とこだわり - 日本で唯一のレザートランク職人・北澤 湧氏にインタビュー(前編)

日本で唯一のレザートランク職人として活躍する『Trunk by Kitazawa』・北澤 湧さん。彼のものづくりの原点や、日本とフィレンツェで培った革製品づくりの美学、そして自身が手がけるレザートランクに込める思いについて語っていただきました。   ── まずはじめに、ものづくりを始めたきっかけを教えてください。 高校時代にハンズで手に入れた革の端切れを使ってキーケースを手作りしたのが始まりです。そのとき、革に残る傷跡やシワを見て、生き物としての命の重みを感じました。だから傷を隠してしまうのではなく、逆にデザインに取り入れてみようと考えたんです。それが革に対する敬意の始まりでした。当時は高校生で経済的に余裕もなかったので、友人や知人に手作りの革小物をプレゼントしながら技術を磨いていきました。   最近のオーダー品。革の傷を生かしたデザインの「シャンパントランク」。特別な一本を運ぶのにふさわしい存在感。   ── レザートランク職人を志すに至った転機について教えてください。 大学時代、イタリア・フィレンツェでの工房で学んだ経験が大きな転機でした。大学の近くのバーでアルバイトしていたときに、偶然大学の理事長と出会い、夢について話す機会を得たんです。その話をきっかけに、理事長の勧めでイタリア留学が実現しました。フィレンツェの工房で一年間学んだ経験は、イタリアの職人たちが持つ技術とその仕事に向き合う姿勢に大きな影響を受けました。   ── イタリアの職人文化から受けた影響についてもお聞かせください。 イタリアの職人は「アルチザン(職人)」として尊重され、誇りを持って仕事に向き合っています。その文化には感銘を受けました。特に、フィレンツェで出会った「Cisei (シセイ)」というブランドの職人たちから技術を学び、彼らの姿勢が今の自分を形成する大きな要素となっています。     ── イギリスのメディア「Monocle (モノクル)」とのコラボレーションについても興味深いですね。 フィレンツェで築いた人脈を通じて「モノクル」のプロダクトを手掛ける機会がありました。あるデザイナーから依頼されたパソコンケースが、「モノクル」編集長タイラー・ブリュレの目に留まり、プロダクト制作の依頼を受けることになったんです。そこから、日本の富ヶ谷にオープンする「モノクル」ショップ向けの製品や百貨店のプライベートブランドの革製品など、様々なプロジェクトに携わるようになりました。   ── ルイ・ヴィトンでの経験がどのように影響したかも気になります。 革製品についてさらに深く知るため、ルイ・ヴィトンに入社して、そこでトランクと出会いました。ルイ・ヴィトンのトランクは歴史と伝統が詰まっていて、その技術を学ぶことができたのは貴重な経験でした。特に心を動かされたのは、トランクは持ち主の人生や大切なストーリーが詰まった「物語の器」ということです。 例えば、あるお客様はお子さんの誕生を記念して、初めての靴や思い出の品をトランクに詰めて、成人の日にそのトランクをお子さんに贈りたいと話されていました。また、別のご婦人は、大切にしてきた宝石や時計、手紙など人生の思い出をトランクに収め、お子さんやお孫さんに手渡したいと。 自分のためではなく、誰かを思って、その人にとっての大切なものを少しずつ集めて、次の人に繋いでいく。そういう行為って豊かですよね。こうしたお客様一人ひとりの特別なストーリーを聞くことで、トランクはただの旅行鞄ではなく、持ち主の想いや記憶を宿す特別な器なんだと強く感じました。 だから、トランクは1人だけが使うものではなく、何世代にも渡って受け継がれていくことを前提に作られているんです。僕がルイ・ヴィトンの大先輩から教わったトランクの魅力って、まさにこうした思いを繋いでいくというところなんですよね。   家族や個人の物語を次世代へと紡ぐ「物語の器」 ──...
ブランドという概念【0円でできるブランドづくり】

ブランドという概念【0円でできるブランドづくり】

前回は私の自己紹介と基本的なバックグラウンドの話をしました。 多分に概念的なことについて学ばされたこと、概念を具現化する実践をしていたこと、などをお話ししました。   今回は「ブランド」ってなに?というやはり概念的な話から始めたいと思います。   例えば皆さん、「ブランド」という言葉を聞いたときに頭に思い浮かぶ像はなんでしょうか。 ほとんどの人は何かしら特定のブランド、あるいは似たような複数のブランドの塊を思い浮かべるのではないでしょうか。   では「”ブランド”っていったい何?」と問いかけられたときに頭に思い浮かぶ像はなんでしょうか? これは本当に人によって様々なものが浮かび上がってくるのではないでしょうか。   私たちが日々「ブランド」という言葉を使う時それが指すものは色々あります。「あのブランドかっこいいよね」などと使う時はラベル(Label:商標)のことを指していたり、「〇〇はもはやブランド品だからね」と使う時はクラス感や価格帯のことを指していたりします。   Louis Vuitton 57th and 5th   私のクライアントからもよく投げかけられる言葉なのですが 「うちの商品はまだなかなかブランドになっていかないんだよね…」 などと、まるで「ブランド」という明確なステージがあるかのように使われたりもします。   ビジネスの世界では実質的には同じモノをより高額で販売できるチカラを「ブランド力」などと呼び、その場合の「ブランド」は「価値」のことを指し示しているようです。   このように「ブランド」という言葉は、いつも私たちが使っている時はわりと明確な像が頭の中に結ばれるわりには、あらためて「ブランドって何」と聞かれると曖昧なぼんやりした回答になりがちです。   では世間一般の定義はどうでしょうか。   アメリカ・マーケティング協会(AMA)が定めている「ブランド」の定義は   “個別の売り手もしくは売り手集団の商品やサービスを識別させ、競合他社の商品やサービスから差別化するための名称、言葉、記号、シンボル、デザイン、あるいはそれらを組み合わせたもの。”   とあるのですが、うーん、これも我々が使う「ブランド」という言葉のごく一部しか表していないように思えます。  ...
9月の連休は白洲千代子さんがつくるオーナメントを探しに安曇野へ

9月の連休は白洲千代子さんがつくるオーナメントを探しに安曇野へ

  ママのお気に入りだったジャケットのボタン 蚤の市で見つけたアンティークのビーズ 片方失くしたパールのピアス 南の島で出会った少年にもらったガラス玉 宝物箱の中の愛しい思い出たちをぐるぐる繋ぎ合わせたような そんなロマンティックな想像を掻き立てる千代子さんのアクセサリー     白洲千代子アクセサリー展 -オーナメント-   天然石、ビーズ、陶などを金色の線で編み込んで仕立てたユニークな作品には、千代子さんのお祖母様やお母様から受け継いだコレクションの素材なども含まれているそうです。まさに二つとない宝物ですね。   千代子さんの祖父母は白洲次郎氏、正子氏。そして”文芸批評の神様”小林秀雄氏。 小林秀雄氏のお父様(千代子さんの曾祖父)がベルギーでダイヤモンドの加工研磨技術を学び初代ミキモトの工場長でいらしたことから宝石に興味を持つようになったのだとか。   自由で軽やかなエレガンスを受け継いだ千代子さんがつくるアクセサリーは、身につける人の内側にある知性と茶目っ気を引き出す不思議な力があります。   今回の展示のために”色んな季節の安曇野”を思いながら創作されたそうです。 9月の連休を利用して、白洲千代子さんのアクセサリーのオーナメント(宝物)を探しに安曇野散策と洒落込んでみてはいかがでしょうか。   _______________ #Exhibition 白洲千代子アクセサリー展 💎 オーナメント Date:  9.13(Fri) - 9.23(Mon) 11:00 - 17:00✴︎作家在廊日は13(Fri)、22(Sun)、23(Mon) Venue:...
8ablish -緑に包まれた都会のヴィレッジで、愛犬とともに寛げるスタイリッシュヴィーガンカフェ

8ablish -緑に包まれた都会のヴィレッジで、愛犬とともに寛げるスタイリッシュヴィーガンカフェ

愛犬は大切な家族の一員。いつも一緒にいたいし、なるべくお留守番させたくないから、SNSで #dogfriendlyや #ワンコOK 、#ペット同伴のタグを年中チェックしている愛犬家の方も多いのではないしょうか。 My Pleasure編集部の犬好きファミリー&フレンズがお薦めする、”愛犬家にも犬にも嬉しいドッグフレンドリープレイス”をシリアルでご紹介します。   * ヴィーガンカフェの草分け 8ablish (エイタブリッシュ) via: @__ans.wer__   Dog friendly address第一弾は、話題の麻布台ヒルズに昨秋オープンしたヴィーガンレストランの老舗「8ablish(エイタブリッシュ)」。 エイタブリッシュは2000 年に南青山でヴィーガンカフェ「Cafe Eight」をオープンして以来、24年にわたり青山の地で営業を続けてきたヴィーガンレストランの元祖のようなお店です。 私はヴィーガンでもなんでないのですが、その昔に仕事柄、インドからのお客様やNYのファッション業界からのお客様をお招きすることが多くあり、その時に先方から「ヴィーガン料理」を指定されることが多くありました。 正直お店選びに困るんですよね。当時はちらほらとベジタリアンメニューなどがあるお店もあったのですが、バリエーションがないからデザートまでの食事全体が成り立たなかったり、(おいしくなかったり)で。 そんな時はエイタブリッシュ一択でした。お客様に喜ばれなかったことは一度もありません。 ノンヴィーガンの私でも「え?こんなに満足度が高いならヴィーガンでいいじゃん」と思ってしまうぐらい、リッチ&テイスティなのにヘルシーという絶妙なバランスの料理は、当然ヴィーガンの方も驚きをもって食事を楽しんでいたと思います。 そのエイタブリッシュが、新しく生まれ変わり麻布台ヒルズに移転オープン。それもなんとドッグフレンドリーのお店として! オーガニックファーム「Ome Farm」とタッグを組み、生命力のある野菜をふんだんに使ったヴィーガン料理を追求     海外のシェフたちからも絶大な信頼を得ているOme Farmの青柳陽子氏と、エイタブリッシュで長年シェフを務める和田仁美氏が追求する、生命力のある野菜をふんだんに使った美しいヴィーガン料理 。 新鮮なオーガニック野菜たっぷりのOme Farmプレートや富山県射水市の自社農園で育てた玄米のカレーやブッダボウルなど、ボリューミーでラインナップが豊富なランチメニューは、近隣マダムや近隣ビジネスマンのヘヴィリピーターも飽きさせません。 新しいエイタブリッシュの味は、ノンヴィーガンで食いしん坊の私でも大満足です。   レモンのレアチーズケーキ/フィグ&ナッツバー...