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大切なことに気づかせてくれる“My Pleasureな人たち”。
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何十年経っても、格好いい。ディーター・ラムスが教えてくれる「良いデザイン」のこと。

何十年経っても、格好いい。ディーター・ラムスが教えてくれる「良いデザイン」のこと。

ドイツの家電メーカー〈ブラウン〉の名作を生み出した、ディーター・ラムス。彼のデザイン哲学に触れる日本初の公式巡回展が、東京・上野毛で開催される。   昔のブラウンのラジオやオーディオを見て、「これ、今でも欲しいな」と思ったことはないだろうか。無駄のないフォルムに、整然と並んだボタン。何十年も前の製品なのに、ちっとも古く見えない。むしろ、今のものより新鮮に感じることさえある。そんなプロダクトを数多く生み出したのが、ドイツのインダストリアルデザイナー、ディーター・ラムスだ。 彼が掲げたのは、「Less, but Better(より少なく、しかしより良く)」というデザイン哲学。 ただシンプルにすればいい、という話ではない。使う人のことを考え、必要な機能を見極め、余計なものを削ぎ落とす。その先に生まれる美しさこそ、ラムスが追い求めたものだった。   そんな彼の仕事をじっくり見られる公式巡回展が、11月17日から多摩美術大学の新ギャラリー〈Sala Blu〉で開催される。しかも日本初。 会場には、ブラウンの名作プロダクトをはじめ、スケッチや図面、プロトタイプなどが集結。完成されたデザインの美しさはもちろん、ひとつのアイデアが製品になるまでの思考のプロセスを辿ることができる。   travel 1000 Model for a miniaturised world receiver 1978 Photo: Andreas Kugel © rams foundation   SK 4 – Mono radio-phono combination with...
『いつでもいま – ガラスに映す光』柿本ケンサク写真展、代官山ヒルサイドで開催

『いつでもいま – ガラスに映す光』柿本ケンサク写真展、代官山ヒルサイドで開催

写真家・映像作家の柿本ケンサクが、ガラス作家・三嶋りつ惠の作品を「光を描くためのレンズ」として撮影した新作「Hikari」シリーズを発表する。 『いつでもいま – ガラスに映す光』柿本ケンサク写真展は、9月23日から10月4日まで、代官山ヒルサイドテラス・ヒルサイドフォーラムで開催。柿本氏にとって代官山は、写真家としての活動をスタートさせた場所でもある。2016年の『TRANSLATOR』、2021年の『TRANSFORMATION』に続き、今回で3度目の展示となる。 今回、柿本氏が対峙するのは「ガラス」だ。ヴェネツィアと京都を往復しながら制作を続けるガラス作家・三嶋りつ惠。ムラーノ島の職人技を受け継ぎながら、無色透明の中に光の輪郭だけを描き出す、あの独特の存在感を持つ作品群である。 柿本氏は三嶋氏のガラス10点を、レンズのように用いた。数ミリ単位でガラスの位置をずらし、角度を変え、通過する光を捕まえる。目の前の風景を「写す」のではなく、光そのもの、そして偶然と対話しながらシャッターを切る。だから写真には、その日の空気、季節の匂い、撮影者の身体の揺れまでもが、痕跡として刻み込まれることになる。 写真は光を固定する。ガラスは光を揺らす。 新作『Hikari』シリーズ ©Kensaku Kakimoto ©Kensaku Kakimoto ©Kensaku Kakimoto ガラスによって屈折し、揺らぎ、輪郭を変える光。そこには、風景そのものだけでなく、その場に流れる時間や季節の空気、身体の揺れ、ガラスの個体差までが痕跡として残る。 「固定」と「流動」、「定着」と「融解」。 異なる性質を持つ写真とガラスを重ねることで、柿本氏がこれまで向き合ってきた「時間」と「記憶」が、より感覚的な像として立ち上がる。 透明なガラスは、何もないように見えて、光を受け止めることで初めてその存在をあらわにする。そのガラスを通過した光を、今度は写真が固定する。揺らぐ光が一瞬だけ像になり、その像がまた見る人の記憶のなかで揺らぎ始める。タイトルの『いつでもいま』が示すのは、そんな一瞬と永続のあいだなのかもしれない。 三嶋りつ惠氏によるガラスレンズ作品「キンギョレンズ」 会場では「Hikari」シリーズの写真作品に加え、三嶋氏による「タマレンズ」「キンギョレンズ」などのガラスレンズ作品も展示。 会期中の10月3日には、柿本氏と三嶋氏によるトークイベントも予定されている。写真を通して光の一瞬を捉える柿本氏と、透明なガラスを通して光をかたちにしてきた三嶋氏。二人が語る「光」と「時間」は、聞き逃せない。 さらに南青山のLUMIX BASE TOKYOでは、同時期に連動展『いつでもいま』を開催。LUMIX L10で撮影された、ヒルサイドフォーラムとはまた異なる柿本氏の眼差しに出会える。ハシゴして訪れる価値は、十分にある。 _______________ INFORMATION 『いつでもいま – ガラスに映す光』柿本ケンサク写真展 会期:2026年9月23日(水・祝)- 10月4日(日)12:00 - 19:00 ※最終日11:00...
アフリカ黒檀に刻まれた、名もなき人々の物語。マコンデ美術館「ビナダム展」

アフリカ黒檀に刻まれた、名もなき人々の物語。マコンデ美術館「ビナダム展」

三重・伊勢の小さな美術館で、この秋、静かに熱を帯びた企画展が幕を開ける。テーマは「人間」。それも、英雄でも神でもない、ごくふつうの人々の暮らしだ。 タンザニアのマコンデ族が手がける木彫芸術といえば、精霊「シェタニ」に代表される抽象的でうねるようなフォルムを思い浮かべる人が多いかもしれない。だが今回、マコンデ美術館が光を当てるのは、その対極にあるもうひとつの系譜「ビナダム」だ。       スワヒリ語で「人間」を意味するこの言葉が指し示すのは、畑を耕す人、重い荷を背負って歩く人、顔を寄せ合って言葉を交わす人々。神話的な物語ではなく、東アフリカの大地に根ざした、ごく日常的な営みのひとこまである。 重厚なアフリカ黒檀という素材から力強く、そして大胆に彫り出されたそれらの人物像には、無骨さの奥に確かな体温が宿る。彫刻家たちが人間の暮らしそのものへ向けた、どこか慈しみを帯びたまなざしが、木肌の陰影の中に静かに息づいている。       シェタニの作品群がマコンデ彫刻の「幻想」の側面だとすれば、ビナダムは「現実」の側面。同じ木から生まれた、まったく異なる二つの世界観を知ることで、マコンデ彫刻という表現の奥行きがより立体的に見えてくるはずだ。 遠く離れたアフリカの大地に生きた人々の逞しさは、時代や国境を越えて、見る者の胸をふと打つ。技術と想像力によって命を吹き込まれた木の彫像たちに、会いに行きたい。       _______________ INFORMATION マコンデ彫刻 ビナダム展 ―アフリカに生きる人々の姿― 日程:2026年11月21日(土)〜2027年2月14日(日)休館日:火曜日、12月31日(木)〜1月2日(土)会場:マコンデ美術館住所:三重県伊勢市二見町松下1799-4公式サイト:https://museum.makonde.jp/exhibition/   About the Museum マコンデ美術館 —見て、触れて、感じる彫刻の美術館。 前館長・水野恒男氏が長年にわたり蒐集した2,000点を超えるマコンデ彫刻コレクションのうち、約400点を常設展示。ティンガティンガ絵画やアフリカの民族資料も合わせて紹介しており、アフリカの大地が育んだ生命力あふれる造形と出会える場所だ。 _______________
「ディーヴァ」、世界を巡り、東京へ。歌声が紡いだ200年の物語

「ディーヴァ」、世界を巡り、東京へ。歌声が紡いだ200年の物語

ひとつの歌声が、人々の心を動かし、社会の風景を変えることがある。 19世紀のオペラ歌手から、ハリウッド黄金期のスター、現代のポップアイコンまで。「ディーヴァ」と呼ばれてきた表現者たちは、類まれな才能と存在感によって観客を魅了すると同時に、時代が定めた女性像や、性、人種をめぐる境界にも挑み続けてきた。 そんなディーヴァの歴史を、19世紀から現代まで約200年にわたってたどる展覧会「DIVA」が、東京にやってくる。英国が誇るヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)が手がけた本展は、アジアで唯一、そして世界巡回の掉尾を飾る舞台に東京を選んだ。会場は、国立新美術館。会期は2027年3月24日から7月19日まで。 マリア・カラスの気高い佇まい、マリリン・モンローの儚さ、レディー・ガガの反逆、ビョークの静謐なる詩情。時代も国境も超え、その声と存在そのもので世界を魅了してきた約100名のディーヴァたちの軌跡を、約280点の貴重な衣装と資料でたどる、かつてない規模の回顧展だ。     本展の大きな見どころは、約280点におよぶ衣装や資料。 なかでも注目したいのが、マリア・カラス、マリリン・モンロー、アデル、レディー・ガガ、エルトン・ジョン、リアーナ、ビョークらが身につけた伝説のステージ衣装、約60点。スターが舞台で一度だけまとったドレス。その人のイメージを決定づけた、あまりにも有名なスタイル。V&Aの至宝に、個人が秘蔵してきた逸品を加え、写真、映像、ポスター、LPと共に、彼女たちの神話を紡ぎ直す。日本展限定の展示も見逃せない。 華やかな衣装や音楽の背後にあるのは、社会の大きな変化だ。男性中心の価値観が支配していた時代に、女性やクィアの表現者たちは、どのようにして自らの声を獲得していったのか。本展では、時代ごとに姿を変えてきたディーヴァという存在を、フェミニズムやジェンダーの視点から捉え直す。ディーヴァとは、単なる歌姫を意味する言葉ではない。それは、自分自身の存在と表現を武器に、社会の常識を書き換えてきた人々の物語でもある。 サラ・ベルナール、「ジャンヌ・ダルク」のポスター | © Victoria and Albert Museum, London   展示は大きく2つの章で構成される。 第1幕|ディーヴァの誕生 アデリーナ・パッティ、サラ・ベルナール、イサドラ・ダンカン、マレーネ・ディートリッヒ、ジュディ・ガーランド、マリア・カラス、マリリン・モンロー、エリザベス・テイラー...。 オペラの黄金時代からハリウッドの黄金期、そしてその黄昏へ。圧倒的な歌声や美貌、個性、そしてスター性を武器に、女性たちが「ディーヴァ」という神話を築いていった時代をたどる。 第2幕|ディーヴァの再生・復活 ニーナ・シモン、アレサ・フランクリン、ドリー・パートン、グレイス・ジョーンズ、マドンナ、ホイットニー・ヒューストン、ビョーク、ビヨンセ、レディー・ガガ、リアーナ、アデル、ビリー・アイリッシュ...。 第2波フェミニズム以降、ディーヴァの意味は大きく変わっていく。社会から与えられた役割を演じるのではなく、自らの声と身体、ファッション、音楽を通して「自分は何者なのか」を表現する。自由を求め、既成概念を打ち破り、ときに社会そのものに問いを投げかけてきた表現者たち。 その系譜は、現代のポップ・カルチャーへと確かにつながっている。 『椿姫』でヴィオレッタ役を演じるマリア・カラス(1958 年) Houston Rogers © Victoria and Albert Museum, London...
9月の連休は白洲千代子さんがつくるオーナメントを探しに安曇野へ

9月の連休は白洲千代子さんがつくるオーナメントを探しに安曇野へ

  ママのお気に入りだったジャケットのボタン 蚤の市で見つけたアンティークのビーズ 片方失くしたパールのピアス 南の島で出会った少年にもらったガラス玉 宝物箱の中の愛しい思い出たちをぐるぐる繋ぎ合わせたような そんなロマンティックな想像を掻き立てる千代子さんのアクセサリー     白洲千代子アクセサリー展 -オーナメント-   天然石、ビーズ、陶などを金色の線で編み込んで仕立てたユニークな作品には、千代子さんのお祖母様やお母様から受け継いだコレクションの素材なども含まれているそうです。まさに二つとない宝物ですね。   千代子さんの祖父母は白洲次郎氏、正子氏。そして”文芸批評の神様”小林秀雄氏。 小林秀雄氏のお父様(千代子さんの曾祖父)がベルギーでダイヤモンドの加工研磨技術を学び初代ミキモトの工場長でいらしたことから宝石に興味を持つようになったのだとか。   自由で軽やかなエレガンスを受け継いだ千代子さんがつくるアクセサリーは、身につける人の内側にある知性と茶目っ気を引き出す不思議な力があります。   今回の展示のために”色んな季節の安曇野”を思いながら創作されたそうです。 9月の連休を利用して、白洲千代子さんのアクセサリーのオーナメント(宝物)を探しに安曇野散策と洒落込んでみてはいかがでしょうか。   _______________ 白洲千代子アクセサリー展 💎 オーナメント Date:  9.13(Fri) - 9.23(Mon) 11:00 - 17:00✴︎作家在廊日は13(Fri)、22(Sun)、23(Mon) Venue: ギャラリー&カフェ...