何十年経っても、格好いい。ディーター・ラムスが教えてくれる「良いデザイン」のこと。
ドイツの家電メーカー〈ブラウン〉の名作を生み出した、ディーター・ラムス。彼のデザイン哲学に触れる日本初の公式巡回展が、東京・上野毛で開催される。 昔のブラウンのラジオやオーディオを見て、「これ、今でも欲しいな」と思ったことはないだろうか。無駄のないフォルムに、整然と並んだボタン。何十年も前の製品なのに、ちっとも古く見えない。むしろ、今のものより新鮮に感じることさえある。そんなプロダクトを数多く生み出したのが、ドイツのインダストリアルデザイナー、ディーター・ラムスだ。 彼が掲げたのは、「Less, but Better(より少なく、しかしより良く)」というデザイン哲学。 ただシンプルにすればいい、という話ではない。使う人のことを考え、必要な機能を見極め、余計なものを削ぎ落とす。その先に生まれる美しさこそ、ラムスが追い求めたものだった。 そんな彼の仕事をじっくり見られる公式巡回展が、11月17日から多摩美術大学の新ギャラリー〈Sala Blu〉で開催される。しかも日本初。 会場には、ブラウンの名作プロダクトをはじめ、スケッチや図面、プロトタイプなどが集結。完成されたデザインの美しさはもちろん、ひとつのアイデアが製品になるまでの思考のプロセスを辿ることができる。 travel 1000 Model for a miniaturised world receiver 1978 Photo: Andreas Kugel © rams foundation SK 4 – Mono radio-phono combination with...