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季節のよろこびを知らせてくれる街角の花屋のように、新しい出会いと少し遠くの世界への想像力をもたらしてくれる。
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アペリティーボはイタリア人にとって文化

アペリティーボはイタリア人にとって文化

待ち望んでいた「秋」の香りや風を感じられるようになり、嬉しさと寂しさが交差する10月初旬。 夏が過ぎてしまうと、秋を待ちわびていた頃の、真夏の太陽が恋しくなるのも、夏生まれがそうさせるのかもしれません。夏を惜しみつつ、秋の夜長にピッタリなイタリアの素敵なコトを今回は綴らせていただきます。   イタリアの習慣「アペリティーボ」。好きなドリンクとスナックやピッザをお供にお食事前のひと時を愉しむ、イタリア人の暮らしには欠かせないコト。お食事前に「Facciamo un aperitivo? (ファッチャーモ アペリティーボ?)」  - まずは、アペリティーボする?- という会話はイタリアではスタンダードです。   何よりも、食べることが大好きで、そして大切にするイタリアならではの食にまつわる習慣。 今日の散歩での出来事や友達との会話、買い物で見つけた旬の野菜やフルーツ、そしてアペリティーボ後に続く、お食事本番のピアットについてなど、その日の何気ないシーンをリラックスしながらおしゃべりし、仕事のオンモードから、オフモードに移行するこの時間は、仕事とプライベートをきっちりと分けるイタリア人の人生には欠かせなく、とても大切なコトなのです。そしてイタリア人曰く、アペリティーボは単なる習慣ではなく「文化」だと。   イタリアでは、おうちでも、レストランでの食事でも、場所を問わずアペリティーボがあり、そのエリアによってもスナックの種類も様々。   イタリア モデナのソウルフードニョッコフリット(揚げパンのような)とモルタデッラなどで愉しむアペリティーボ   カジュアルなカフェではピッザがお供   オリジナルのフリッタータ   そして、全てがまるでディナーのようであり、地域の食文化も感じられるアペリティーボは、確かにイタリアに脈々と受け継がれている、文化なのかもしれませんね。   せっかくの秋の夜長。お食事前のひと時を「アペリティーボ」で愉しんでみませんか。そして、オフモードでゆったりとディナーの秋夜を。   次回は、アペリティーボに欠かせない、イタリアが誇るスパークリングワイン「Franciacorta(フランチャコルタ)」の素敵なカンティーナについて綴らせていただきますね。
Piacere mio

Piacere mio

  My pleasure-とてもエレガントな響き。大人になると、感謝を伝える言葉の引き出しが多くなり、その時々で変換しながら想いを伝える。そしてそれは、時にはコトであったりギフトであったり。 約4年間のイタリア暮らしで、イタリア人の生き方を覗く中、日々とくに感じたコトが、自分の想いや相手を想う気持ちを、余すことなく言葉で伝えているということ。 日々に散りばめられている、小さなコトやふとした何気ない瞬間を切りとり、ストーリーにして大切なひとに想いを伝える。たとえば、それは朝のカフェの香りだったり、散歩で目に留まったお花だったり、美味しいワインやチーズ、サンセットの美しさだったり。。。そんな日常のシーンを誰かに共有しながら、切りとった何気ない瞬間をハッピーにアップデートしているイタリア人のライフスタイル。そんな毎日こそがレガーロ(贈り物)。 My pleasure、イタリア語では「Piacere mio」。そしてPiacereは、たくさんの意があります。はじめまして。好き。嬉しい。などなど。。イタリア暮らしの日々で感じた小さなPiacereにまつわる想い、コトなどを綴らせていただけたらと思っております。 そして、このコラムを通して、暮らしにある小さなレガーロをみなさんで紡いでいけたら嬉しいです。 よろしくお願いいたします。