Artistic Fashion
長い間、ファッションに携わるお仕事をさせて頂いております。
そんな中、私自身、ファッションへのモチベーションの変化を感じてます。
その表現者の方の生き方そのものこそが「ファッション」であると考えると
表現する「もの」以上にその「表現者」の着想源により興味が湧いております。
編集人河村さんの素敵な感性に感銘し、
ファッションを通じて出会えた方々のPleasureを伝えていければと思っております。
今回は「民藝」の美をファッションに込めて
『SOCIETY OF LOCAL ARTS (ソサエティ オブ ローカルアーツ) 』を立ち上げた
アーティスティックディレクター 日下淳さんにフィーチャーしました。
島根県出雲市にある「出西窯」の窯元に直接出向き、陶工家さんとの出会いを
通じてイメージを拡げた
「器」の色からのインスピレーション。
陶工家のワークウエアをイメージした洋服。
【SOCIETY OF LOCAL ARTS】
柳宗悦が立ち上げた日本民藝館を手本に、民藝の素晴らしさを世界に伝えていくプロジェクト。
日本民藝館の収蔵品を代表とする民藝の品々が、欧米文化に負けないセンスや色彩であることに感銘を受けたファッションデザイナーの日下氏が、「民藝の教科書」、「暮らしの民藝」などの著者として知られる萩原健太郎氏をクリエイティブアドバイザーに迎え、2023年にスタート。
日本の手仕事を駆使し、民藝のセンスを組み合わせることで新たな世界観をクリエイト。ラゲッジアイテムやメンズをメインとしたユニセックスウェアを展開している。
Artistic Director Profile
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日下 淳 Atsushi Kusaka
大学で建築学と都市計画を学ぶ。大学在籍時に訪れたアントワープで、成熟した素晴らしいファッション文化に衝撃を受け、以降「世界で通用するファッションデザイン」を産みだすことを決意し、本格的にファッションデザインを志す。
マーガレットハウエル メンズや、トッドスナイダー メンズ デザインを経験。
英国デザイン文化を研究する中で出会った芸術家集団「ブルームズベリーグループ」に強い影響を受ける。その英国的でクラフト感のあるデザインに注目する中で、自分も”自国の素晴らしい文化を発信したい”という思いに駆られて、かねてより研究していた”民藝”を完成度の高いファッションとして発信するために、SOCIETY OF LOCAL ARTS を設立。