パートしながら子育てしている普通の主婦
きっかけは二人の息子たちから「また犬と暮らしたい!」と何気ない会話で出た一言で
近所で開催されている犬の譲渡会へ足を運び家族に迎えたポインターという猟犬種のリンリンと暮らすことになってから。
譲渡会で猟犬に一目惚れ
犬の知識がなく、独身のころに飼い始めて子どもたちが幼い頃に9歳で亡くなってしまったチワワのチップと生活しかしたことがなかった私。
チップは噛みつくことがあり、訓練所に1か月間預けてトレーニングをお願いしたことがあったのですが、訓練士さんには噛みつかないけれどトレーニング後も私や家族、遊びに来た友人には相変わらず・・・亡くなる2日前も友人に嚙みつき・・・楽しい思い出よりも痛い思い出の方が多く犬と暮らすことはもうないだろうと思っていました。
リンリン譲渡会での出会い
当時息子たちは長男小学6年生、次男3年生。家計の為に子育てに無理のない場所、時間帯だけを考慮したパートタイムの仕事をしていた普通の主婦だったので、本当は犬を迎える余裕など無く、息子たちに譲渡会場で犬と触れあって満足してもらおう、というくらいの考えでした。
保護犬の事もほとんどわからない状態でしたので、譲渡会場にいる猟犬たちを見てこんなにカッコいい犬がいるの?とびっくりしました。私の一目惚れです。
インターネットでポインターと調べると一日中山を走り回るスタミナがあると書かれていたので、リンリンと毎日朝晩1時間以上のお散歩をしました。
リンリンは家の中ではほとんど動かないのに、一歩外へ出るとまるでワニのように地面を這いつくばってどこまででもグイグイ引っ張って歩くのでした。
リンリン お散歩が大変だったころ(ワニ)
鳥を見るとピタリと止まり片足を上げ尻尾をピーンと張り鳥をジーっと見ているリンリン。その立ち姿のカッコ良さといったら。
家族みんなすっかりリンリンの虜になっていました。
保護団体さんからは「脱走に注意してね」と言われていましたので、リードを手にグルグル巻いてとにかく逃がさないようにひたすら歩くお散歩を続けていましたが
しばらくするとリンリンは夜になると咳き込むことがありました。
動物病院で診てもらい異常は見つからずホットしましたが、お散歩の引っ張りが原因かもしれないと引っ張り防止ハーネスという道具を教えてもらい使ってみました。始めは少し引っ張りが軽減された気もしましたが、日に日に引っ張るようになり茂みの中に頭を突っ込みマムシに噛まれてしまい緊急入院をしてしまうという事故が起きてしまい、散歩の引っ張りをどうにかしないといけないと本気で考えドッグトレーナー育成学校へ入学しました。
ドッグトレーナー養成学校で、愛犬と一緒にウキウキ スタディ
訓練所やドッグトレーナーにお願いしなかったのは、先代チップの経験があったから。
自分が扱えるようになりたいと強く思いましたし、
自分が知識をつけてきちんと犬を扱えるようになったら、譲渡会場にいた沢山の犬達の中からもう一頭家族にお迎えしたいなという気持ちも実はありました。
自ら学びたい!リンリンともっと仲良くなりたい!もう一頭迎えたい!という意欲で受けた授業は知識を吸収し成長を得ることができました。
ペーパードライバーだったのに高速道路に乗り片道1時間半かかる通学もリンリンと一緒ならハラハラ、ドキドキよりウキウキが上回っていました。
学校に通い始めてからはリンリンと一緒に学ぶことで深い絆が生まれ生活全体が良くなりました。保護団体さんの預かりボランティアをお手伝いする余裕も出て、2019年に個人での保護活動を開始。
2019年11月には2頭目の保護犬ディーゴを迎え、
2018年4月にリンリンを迎えてからの3年間で30頭以上の犬達と暮らしました。
ジョンとビンクス
犬たちと一緒に過ごす中で気づいたことは、自然の中でのお散歩や日光浴を楽しむ犬たちの表情がとても素晴らしく、その時間を共有することで関係が深まっていくという事です。
犬たちが実際には何を考えているか本当のところはわかりませんが、期待した眼差しで見てくれるようになるのです。
名前を呼ぶと必ず振り向いてくれるようになったり、体をもっと撫でてと表現したり、一緒にボールなどで遊べるようになります。
パンダとチャーくん
アクティブな犬たちとのお散歩を通して、自然を楽しむことに興味が湧いてきました
当時住んでいた住宅街にはハイキングコースのある山があり、大きな音や自転車などに怖がる子や、他犬や人が苦手な子も、山に入ればキラキラ目を輝かせた表情になり、その姿を見るのに幸せを感じてお世話をしていました。
私自身もアスファルトの上を歩くよりも、四季を感じながら山道を歩く方が心地よかったです。展望台から朝日や夕日を眺めたり、自然を楽しむことに興味をもつようになりました。
日向ぼっこでいい顔の犬たち
そして犬について勉強すればするほど住宅街で犬達と暮らすことに窮屈を感じはじめて、家から通えて日中過ごせる山物件を探し始めました。
しかしなかなかいい物件に出会えず探し始めて1年が過ぎ、「良い物件でましたよ!」の連絡が!!
場所が横須賀から3時間半の長野県だということにがっかりしていると、「近いね!」と言う主人。(うちの主人は普通の人ではないのです)早速物件を見に行く事に。
2021年12月29日、長男中学3年生、次男小学6年生。
車で3時間半の距離はとても遠く、雪も降っていたので(関東産まれ関東育ち)現実的ではないな、、、(涙)と思ったのですが雪が積もった山をロングリードで散歩したら夢中になって走り出する犬達。嬉しい!楽しい!が全身から溢れている姿は見ていてたまらなかった。
そして主人から「ここは国道から入ってすぐだし傾斜も緩い、良い物件だと思うよ」と。
国道からすぐ、車が山の中まで入っていける物件。中古車並みのお値段。周りに人が住んでない。そして20年以上の空き家がお隣に(インフラが整っている?!)
不動産屋からは「元旦の目玉商品に出しちゃうからね~」
と営業トークをかけられ、迷う暇なく「買いま!!! す!!!」とお返事したのがついこの間のことのようですが購入から移住までは約1年間準備期間があり、2023年1月4日に移住しました。
次回、"山買っちゃいました"へ続く