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季節のよろこびを知らせてくれる街角の花屋のように、新しい出会いと少し遠くの世界への想像力をもたらしてくれる。
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〜素材(髪質)を活かすとは〜①

〜素材(髪質)を活かすとは〜①

こんにちは、BAMBI.です。   前回は、僕が美容師として日々お客様を接客させていただく中で辿り着いた一番大切なミッションは、 「お客様の素材(髪質)を最大限活かす」という事だとお伝えさせていただきました。   これからコラムを綴らせていただくにあたり、この事がとても大切になってくると感じたので、 今後、何回かに分けてお話しさせていただければと思います。   今回は「お客様の素材(髪質)を最大限活かす」という答えに行き着くまでの経緯をお話しさせていただきます。       人は誰しも自分にないモノに憧れる事があると思います。 特に見た目など、容姿に関わる事について強い思いを抱く方は多いのではないでしょうか。 僕は、そのうちの一つが「髪」だと感じています。   髪が太い・細い、多い・少ない、くせ毛・ストレート、黒い・白髪、 そこに生え癖や毛流など、それぞれの方が色々な悩みを持っていると思います。   僕は美容師として長年お仕事をしている中で、そんなお客様たちの悩みを解消しようと必死でした。 くせ毛ならストレートパーマ、ボリューム不足ならパーマ、白髪には白髪染めなど、 これらの手法をどんどん使って、自分自身はお客様の悩みを解決していると思っていました。   ところがある時、パーマをかけているお客様がパーマをかける度に本来の髪のボリュームが更に無くなり、 くせ毛でストレートパーマをかけてるお客様の髪も、ストレートパーマを繰り返す度に乾燥して枝毛になり、髪自体がもっと傷んでいきました。   お客様の悩みを解消する為に提案してきたサロンのメニューが、 やればやるほど髪質を低下させ、結果的に逆効果になってしまう事に当時の自分は非常に心を痛めました。   そんな経験をしてから数年後、僕は独立をして自分のサロン「LIfT」をオープンしました。   この続きはまた次回のコラムでお話しさせていただければと思います。 ここまで読んでくださりありがとうございます。
髪と私

髪と私

  はじめまして、東京の表参道で2席のみの美容室「LIfT(リフト)」を経営し、オーナースタイリストとして働いているバンビと申します。   BAMBI.(バンビ)という名前は、ロンドンで、ヘアスタイリストのピーターグレイ氏に師事していた際につけられたニックネームです。実際の自分の性格とは異なるイメージのニックネームに最初は戸惑いましたが、呼ばれ始めて19年経った今では、そのギャップを自分で楽しめるようになりました。   床屋の長男として生まれ、高校生の時に理容師・大学生の時に美容師の免許を取得し、渡英。イギリス人スタイリスト、ピーターグレイの元でアシスタントとして経験を積んだのち帰国。都内の有名大型サロンで11年間働いた後、独立して「LIfT」をオープンしました。 ちなみに実家が床屋だったり高校生の時からカットしていたこともあり、筋金入りにカットオタクだと自負しています。   話は戻りますが、 美容師として日々忙しく働く中で、 “本当にお客様をきれいにしているのだろうか“ ”お客様を美しくするとはどういうことなのか“ ということを深く考えていく様になりました。   そして辿り着いたのが 「お客様の素材(髪質)を最大限生かすこと」 という事でした。   それには一体どんなことが必要で、どんな提案をしていくのが良いのか。 これまでの出会いや経験で分かった事や感じたこと、それに向けて今取り組んでいることなどを発信できればと思っています。   拙い文、そして長話になるかもしれませんが、頑張って綴っていきますので、どうぞお付き合いいただけると嬉しいです。     「大好きなイラストレーターの韓国系ウズベキスタン人のキム・ターニャに描いてもらったサロンのポストカード。」